BAD COMPANY

ジョニー・ロットン

 ツイッターを眺めていたら、"海外のバンドを無理矢理日本語にしようよ"みたいなハッシュタグがあって、「THE WHO」が世界保健機構と訳されたり、「TOTO」が東洋陶器と訳されたりしていてなかなか秀逸だと思っていたら、「BAD COMPANY」は東京電力と痛烈に訳されていた。
 シド・ヴィシャスマイ・ウェイに触発されて、実家からピストルズ関連のCDを持ってきた。改めて聞いても、最高にエキサイティングな音楽である。演奏はラフだけど勢いがあって力強く、社会に対して怒る感じが伝わってくる。吐き捨てるように発音し、語尾を濁すジョニー・ロットン(画像)の歌い方は、日本人の俺からしても汚らしい英語なのが良くわかる。曲は3コードのシンプルなロックンロールだから、スムーズに耳に入ってくる。
 ジュンスカイウォーカーズが出演するので、昨日のMステには注目した。曲が「START」の1曲だけというのは残念だった。前の3人はさておき、あのバンドのドラマーなら俺にも務まりそうだと思った。解散する東京事変は圧巻だった。生歌ではやや不安定な椎名林檎の調子も良かったし、演奏もすごくタイト。東京事変の解散について、個人的に悲壮感はない。もともと椎名林檎のソロに毛が生えたようなものだし、バンドが消滅したとしても椎名林檎の才能が萎むことはないと断言できる。
 …賢者も空も凡人も、それぞれの色に染まる中、太陽の光まとった君は、無色透明に輝いていた。何ににも染まらぬように、何にでも溶けるように、心と声との隙間で、裸で立ってられるように