あけましておめでとうございます

ゲス乙女

 近所のレンタルショップの品揃えの酷さに嫌気がさし、隣町まで出稼ぎしたりしている。
 一聴して、ボーカルの声色が小沢健二を彷彿とさせる、と思った3バンド。SEKAI NO OWARIクリープハイプゲスの極み乙女。
 昨年あたりからバカ売れして紅白出場を果たし、なお勢いを増すSEKAI NO OWARI。中高生から大変な支持を得ているようだが、メロディも詞もモロにファンタジックで、欠落した俺の感性にはいまいち響かなかった。俺が中学生の頃にこのバンドに出会っていたとしても、このバンドのファンにはならなかったかも。
 クリープハイプは、ちゃんと聴いたら小沢健二とは似ても似つかなかった。もっと甲高くてパワフル。曲調はパンキッシュで、歌詞も独特。CDライブラリに加える価値は十分にある。このまま大衆性を排除して、独自の世界観を貫いてほしいと思った。
 ゲスの極み乙女。は、ポテンシャルは高いものの、アルバム単位で見ると曲の当たり外れが激しいと言うのが俺の感想だったが、新作のデキがすこぶるよい。ヒップホッププログレバンドを自称しているものの、言うほどヒップホップの要素が強いとは思わないが、プログレッシブでスリリングな曲展開には類い稀なる才能を感じる。技術的にも、特にリズム隊はレベルが高い。巧い。セカオワがあれだけ売れるなら、ゲスももっと売れてほしい。ちなみに、ベースの休日課長、ああ見えてまだ20代の模様。
 今の時期、仕事が妙に落ち着いてしまい、定時で帰宅することもしばしば。嵐の前の静けさとはこのことか。
 …行かないか、忘れるよりも抱えたまま。楽じゃないが、失っ夢の続きがあるのだろう。ろくでなしの旅を