人差し指vs薬指

 知人のところで冬の代名詞、あんこう鍋をご馳走になってきた。絶妙に絡む魚介の香りと味噌の風味が食欲をそそる。アンコウ鍋が煮える前に味の染みた前日のおでんをしこたまご馳走になり、さらに蟹までいただきつつアンコウに箸を伸ばしたのだが、見事にペロリと完食してしまった。味噌と同時にアンキモをダシに使うが、このアンキモがポイントである。俺はアンキモが大好きだし、あんこうのブサイクな顔もありがたく見えてきてしまうほどである。
 成長途上の知人の赤ちゃんは、以前よりも動きが活発化していた。四六時中動いているからおむつ交換もひと苦労である。俺は一日中ボーっとしているが、赤ちゃんは一日中動いている。同じ人間でこうも違うものか。
 人差し指より薬指のほうがが長い人は、スポーツや数学や音楽に秀でている可能性が高いうえ、金を儲ける能力も備わっているらしい。これは、胎児のころに男性ホルモンを多く浴びていることと相関関係があるらしく、英国ケンブリッジ大学の研究チームが発表したものだ。気になって自分の指も測ってみるが、基準点をどこにするかによって長さも全然違ってくる。それでも薬指のほうが長いのは間違いなさそうだが、数学が得意だと思ったことはないし、男性は一般的に薬指のほうが長いらしい。ケンブリッジ大学の研究チームには悪いが、「言うほど関係なくない?」と半疑問形のひと言で締めくくりたい。
 モンスターハンター2ndGを志半ばで挫折してからどのぐらい経ったろう。自分はアクションゲームが苦手ってことを改めて思い知らさせた。昔は苦手なゲームでも"根気"でどうにかなったが、今やその根気がない。"地道に"とか"積み重ね"とかいう言葉は嫌いである。逆に"近道"は好きな言葉だ。アクションは苦手だが、シューティングはもっと苦手だ。特にグラディウスとかツインビーみたいに強制スクロールのやつ。そう言えば、3月下旬にはドラクエが、4月にはファミスタがDSで発売になる。まだまだゲームは卒業できそうにない。
 伊沢正名という人が「くう・ねる・のぐそ」というとんでもない本を出版した。何しろ著者はのぐそ暦35年だし、21世紀になってから1度もトイレで大便をしたことがないらしい。本を読んでいないので確かなことは言えないが、きっと哲学的な話にこじつけてのぐそを正当化したり美化したりしてるに違いない。俺が考えるに、のぐそも「性癖」の一種だと思う。

くう・ねる・のぐそ―自然に「愛」のお返しを

くう・ねる・のぐそ―自然に「愛」のお返しを

 …きみは頗るアクティヴで、訳の解らぬことを問いかける。全て嘘を話したのは、日暮れる兆しの殺風景な店。貴方色に染まったって、やたら身につまされきったって、変わんない