「屁」
自分への1年間の労いの意味を込め、米沢牛(画像)を食してきた。右上のロースが特に極上品で、この一片だけで4千円もする贅沢品である。併せて牛タンも食べたが、ロースがあまりにも柔らかかったために牛タンがやたら硬く感じた。一応焼肉用のロースではあるが、このレベルになるとどこの部位で何用の肉か、などどうでもよくなってくる。その辺に転がっている肉と較べると、まさに別次元である。
焼肉を食べに行くと、たいていニンニクのホイル焼もオーダーしてしまう。好きで食べるのだから後悔はしないが、事後処理が大変である。上からも下からもニンニク特有のスメルが放出され、周囲から白い目で見られかねない。財団法人日本漢字能力検定協会がその年の世相を表す漢字ひと文字を毎年発表しているが、2008年は「変」だそうだ。俺の場合は「屁」と言えそうだ。
先日、ホームセンターでレンタル落ちのCDをワゴンセールしていたので物色してたら掘り出し物を掴んだ。BOOWYのジャスト・ア・ヒーローツアーのライブ盤。値段はたしか294円である。氷室京介の「ライブハウス武道館へようこそ!」という伝説のMCが収録されているアルバムで、中学生の頃に人から借りてカセットテープにダビってのびるまで聴いていた記憶がある。ビート感の良い楽曲群は当時の音楽シーンでは斬新だったが、イギリスやアメリカを見渡しても顕著にお手本としたバンドがあるわけではないことから、オリジナリティの高いバンドだったことが窺える。このライブ盤では「BLUE VACATION」や「JUSTY」の格好良さを改めて感じた。フォロワーと呼ばれるバンドは凡百あるが、「BABY ACTION」は大部分を氣志團がパクっている。氣志團を聴いたときにノスタルジックな気分になったのは、今思えば「BABY ACTION」が原因だったのだ。BOOWYの影響をひたかくしにするバンドも少なくないが、あからさまにパクる氣志團は潔くて好きだ。ちなみに俺がシビれたライブMCは2つあって、1つは前述した「ライブハウス武道館へようこそ!」で、もう1つはブランキー・ジェット・シティのドラマー中村達也が言った「昨日なんて日は原宿に行ったら新しいタイプのツイストが流行っとってよ。覚えようと思ったけど格好悪かったでヤメた」というものである。
- アーティスト: BOOWY
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1989/12/24
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
しかし2008年を締めくくる大晦日のブログのタイトルが「屁」とは驚きだ。この場をお借りして、わたくしと関わりのあったすべての人に感【中略】し上げます。
あした目が覚めたら、世界に愛されていますように。
…実はもう次の準備をしないと、朝は窓から滑り込む。何を見ても思い出す。思い出すんだ