しょんないＴＶ

　宮藤官九郎の脚本がＮＨＫではどうなるかと思ったが「あまちゃん」なかなか面白い。東北訛りがきつすぎて初回はツラかったけど、２回目以降は方言をセーブしている。驚いたときの「じぇ」という表現にフォーカスして、それを多用するところが、すごく宮藤官九郎らしいと思った。時折挿入される、鉄拳が描いたアニメーションもノスタルジックで楽しい。
　番組表を見ていたら、ピエール瀧の冠番組を見つけてしまった。その名も、「ピエール瀧のしょんないＴＶ」。この日は、うな重の名店にワニの食肉を持ち込んで、ワニ重を作ってもらうという内容。企画も良かったんだけど、瀧のコメントのひとつひとつや切り返しや素人のいじり方など、ゴールデンタイムに出ずっぱりのタレントにも劣らないスキルを見た。本当に、タレント業に専念すれば２億稼げるかも知れない。
　…さあ目を醒まして、さあ聞かせてくれ、影を纏った、あわれな取り替え子。風を宿して、雨に躍って、闇を喰らって、腹を満たしていた