カリフォルニアの青いバカ

大島渚

 映画監督の大島渚が亡くなった。大島監督と言えば、和服で独特の存在感を漂わせながらテレビ番組のコメンテーターをしていた印象はうっすらあるものの、正直に言って映画作品を見たことは一度もない。俺の場合はむしろ、みうらじゅんが率いていた大島渚というバンドに思い入れがある。
 実家に帰ればCDがあるんだけど、イカ天にも出場した大島渚は、アルバートハモンドの「カリフォルニアの青い空」という曲を元ネタにした「カリフォルニアの青いバカ」が代表曲である。歌詞は、チェルノブイリ原発事故を風刺したり、当時街にあふれたボディコン女を、鳩のフンぐらいしか脳がないと批判したりする痛快なものだった。久々に聞いてみたい。
 めざましテレビは「MOTTOイマドキ」のコーナーにデルモを使わなくなった頃からイマイチ感が強まり、そろそろZIPに浮気しようかとすら思っていた。ところが、俺をめざましテレビにつなぎとめるコーナーが始まってしまった。紙兎ロペというショートアニメがそれなんだけど、主役のロペ以上に輝きを放つ、アキラ先輩の傍若無人ぶりがたまらない。
 …裏切りを知った者だけに、疑いが芽生えるんだ。そいつを手にした自らの、汚れを憎むんだ