テクノブーム再来の予兆

きゃりーぱみゅぱみゅ

 4月スタートのドラマも、ひと通り見て見てみたけど、どれが面白いのか判断し難い。
 ハッとしたのは、「家族のうた」の挿入歌。「これは間違いなくチバユウスケだ!!」と思ったら、案の定The Birthdayの曲だった。このご時世、あの時間帯にチバユウスケの歌が聴けたことには感激した。肝心のドラマの内容は、裏で中居正広が奇病役を怪演している「ATARU」のほうが上かも知れない。
 草なぎ剛(「なぎ」は弓へんに裸になって何が悪い)が脱サラ研修医を演じる「37歳で医者になった僕」は、内容も及第点だが、エンディングにサカナクションの曲を使用するところにセンスがある。どんなジャンルにも括りがたいが、音の重ね方もリリックも深い。一撃必殺的なポップなメロディはないが、しっかり作りこんでいるからじわじわ来る。「アイデンティティ」、「モノクロトーキョー」、「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」あたりは特に中毒性が高い。
 勢いのあるAKB48ももクロに負けじと、Perfumeも健闘していると思う。Perfumeをプロデュースした中田ヤスタカ氏が次に目を付けたのがきゃりーぱみゅぱみゅ(画像)。中田氏のテクノセンスは世界五指に入るし、きゃりーの可愛さは日本で五指に入る。
 激太りとドラッグから立ち直った岡村靖幸が再始動したのは嬉しい。
 電気グルーヴが活発化しているのも嬉しい。CMには本人も出演。各誌にインタビューも掲載されているが、馬鹿馬鹿しさと天才ぶりが相まって、何だかよくわからないけど腹かかえるほど面白い。
 …「君は優しい人」誰かに与えられたその肩書きを守るため、必死に僕を飼いならす。だけど、もう疲れたよ。僕は降りることにしよう。一言で言えるような人間に僕はなれない