すてきな夜空

ジュンスカイウォーカーズ

 OKAMOTO'Sで暖まらなかった空気も、ジュンスカイウォーカーズ(画像)の登場で一気にヒートアップ。
 1曲目は、誰もが知る、超ポジティブソング「歩いていこう」。45歳になった宮田和弥だが、声の伸びが20代の頃より凄まじい。俺の友達が郡山市の整体だか整骨院だかでツアー帰りの宮田和弥に偶然に会って、腰の治療をしていたらしいんだけど、腰が悪い人と思えないような動きでオーディエンスを盛り上げ、ジャンプもしまくっていた。
 2曲目も超ポジティブな「START」。続く3曲目は、BANK BAND桜井和寿もカバーした、名バラード「休みの日」。思い起こせば、モンスターバンドに成長したミスチルも、かつてはジュンスカの前座だったわけで、ミスチルのポジティブさとジュンスカのポジティブさは、同じベクトルを向いている。
 4曲目は、奥田民生阿部義晴が参加して「すてきな夜空」(動画は阿部義晴音楽祭「40祭り」より)。この手の曲にマイクを取らせたときの阿部義晴のパフォーマンスはとにかく素晴らしい。オーディエンスの煽り方も抜群にうまいし、歌もうまい。このコラボを見れただけでも東京まで行った甲斐があった。鳥肌が立つほど良かった。
 奥田民生阿部義晴が捌けて、次に持ってきたのは新曲「シンフォニー」。ビートで勝負してきたジュンスカのイメージからはやや離れた、ミディアムな曲。この時期に、このタイプの曲をリリースして、果たしてどのぐらい受けるのか。
 ビミョーな新曲に続く6曲目は、スクリーンにデビュー当時の映像を映写しつつ「全部このままで」。当時の盛り上がりと興奮が甦る。
 最後に持ってきたのは、175R(SPEEDの今井恵理子の元夫のバンド)もカバーした「MY GENERATION」。"嘘を映さない本当の鏡は、一体どこで手に入るのだろう"という、いかにもバンドブーム的でいかにもジュンスカ的な歌詞とメロディとビート感。
 この日のジュンスカを見る限り、ライブパフォーマンスも、再結成のタイミングもかなりうまくいったなと思った。来年発表するアルバムがコケないことを祈るばかりである。
 セットを撤収して、寺岡呼人が再び登場。ユニコーンをコールして、会場の声援はマックスに達する。
 またつづく(かも)
 …今、光浴びて、初めて落とした影に怯えだした。愛することを知った日からもう、ピカロの、したらもうピカロの、これぞピカロの