呆れたもんだな、サマータイムブルース

tetsuo_hara2011-05-09

 「通常通り営業いたします」とはまだ言えないが、仕事のほうは落ち着きを取り戻しつつある。震災からだいたい2ヶ月が経つが、テレビの情報番組はいまだ震災関連が8割。我々人類、地上の支配者のような面をしているが、被災地の惨状を見るにつけ、結局のところ地球に住まわされている虫けらにすぎないのだと痛感する。
 良いニュースと言えば、会社の同僚の妹の就職が決まったこととか、同じく同僚に赤ん坊が産まれたとか、俺が700倍の馬券を獲ったとか。
 ある番組で、被災地で救援活動まがいの行動をする芸能人のVTRのあと、田中義剛が「ああいうのは本当は自治体職員がやらなきゃいけないんですよ」と阿呆なことを言ったが、そのあとに杉村太臓が「いや、自治体職員の方も自分たちが被災しているなかでよくやっていると思いますよ」と良いことを言った。
 お忍びで被災地を訪れた中居正広は「炊き出しとか募金活動とか、ニュースになるのは芸能人ばかりじゃないですか。そうじゃなくて、自衛隊とか役所の人とか、もっと頑張ってるひとはたくさんいるんですよ」と良いことを言った。
 自衛隊や役所の人が「この税金泥棒!!」と言われているうちは世の中、華なのだ。あの連中が「どうもありがとう」となんて感謝されるようでは、世の中終わりだ。
 俺がこの曲をはじめてきいたのは20年も前なんだけど、「エレキ弾きながら原発批判されてもねぇ」と最大の矛盾を舛添要一に揶揄されはしたが、それでも忌野清志郎のメッセージは正しかった。原発が原因ではないにしろ、「ガンで死にたかねえ」と歌う清志郎がガンで亡くなるというのはなんという皮肉か。
 …ミランダ、おまえはスター。慣れないのは、身の丈に釣り合わぬ名前だった。聞いた覚えはないなんて言えなくなった。取れないのは、この眉間にめり込んだ楔だった