拝啓、ジョンレノン

栗山千明

 今日は、ジョン・レノンがマーク・ディヴィッド・チャップマンの凶弾に倒れて30回目の命日にあたる。iTunesビートルズの曲が解禁になり、とんでもないダウンロード数がカウントされている。音楽テクノロジーがいくら進化しても、時代を超え、世代を超えたビートルズ人気には恐れ入る。昔の8ビットのファミコンでも、ゲームの芯がしっかりしてさえいれば今でも十分に楽しめる。ビートルズの曲が愛され続けるのも、それに似た理由だと考えられる。
 向かいの席の対面の男は、一度感情に火が点くとドンキーコングみたいになってしまう。マンションセールスの電話がドンキーコング宛てにかかってきたときの応対は見ものである。以前は「あんた、大変なところに就職しましたね。ご苦労さん」と言ったきり受話器をガシャンと置いた。明朗快活で、なかなかうまい対処だった。今日は「え? マンションなんていらねーよ。だって俺、それよりでっかいやつ持ってるもん」と言うなり電話を切った。家が農家なので、"でっかいやつ"とは田んぼや畑のことを指した、との本人談。思わず吹いた。
 栗山千明(画像)はマリリン・マンソンのファンだとしゃべくり007で打ち明けた。そして「beautiful people」を流して軽く踊っていた。俺もマリリン・マンソンゆかりのメルアドを使うぐらいマンソンのこと好きなんだけれど、「beautiful people」は五指に入る名曲である。ビデオクリップのデキも良いが、ライブでの曲前のMCはサイコーだ。
 …貴方にしか見せない私。貴方しか知らない私。見つけられる度、嬉しくなる。どんどん自由になってく