ナツノヒカリ

tetsuo_hara2010-08-03

 セミの鳴き声に夏を感じ、セミの死骸にも同じく夏を感じる。風呂に入ろうとしたら、シャンプー類のところにセミの死骸(画像)が転がっていて、腰を抜かしそうになった。腹か尻か区別がつかないんだけど、あのもこもこした部分が大嫌いだ。羽根が黒っぽいからアブラゼミか。セミは成虫になってからの寿命が7日ほどと聞いている。「寿命が7日しかなくて、かわいそうだから捕虫するな」と子どもの頃に言われた。そう言われても、蝶やトンボと較べて動きの速いセミは、難易度が高いだけに燃える。今回は、人家に迷い込んだから死んだというより、単に天寿を全うしたのだろう。
 サッカーの次期日本代表監督候補が、いよいよ3人に絞られたらしい。内訳は、ペケルマンイルレタマンサーノペケルマンの秀でた点は、若手発掘及び育成能力である。フル代表よりも、五輪代表監督向きか。イルレタが凄かったのは10年前までで、以降の監督成績は散々である。戦術的には時代遅れかも。マンサーノなら、現有戦力でそこそこの結果を残すことは可能だが、飛躍的な進歩を望むのは酷か。
 W杯を終えて一段落着いたサッカーはさておき、プロ野球は首位争いが白熱していて面白い。"バース2世"の呼び声高い阪神ブラゼルは、他の外国人助っ人と並べても迫力が違う。俺の後ろの席には、10歳近く年の離れた青年が座っている。彼に向かって俺は、昔、大洋ホエールズというチームがあって、遠藤一彦というピッチャーが外国人を相手にすごいフォークを投げていたこととか、広島カープにかつて高橋慶彦という素晴らしくクレバーなアスリートがいた話なんかを、仕事そっちのけでしている。歴史を伝えることも、野球人としての俺の役目だ。何かしら足跡を残さないと、だらだら歳だけ重ねて、終いには「棚倉村の、村内最高齢とされる113歳の腹鉄男さんの行方が40年前から不明になっていることが、村役場の調査で判明しました」なんて騒ぎを起こしかねない。
 …飛ばせ、眠気なんかじゃ、この心は塗りつぶせない。けちらせ、眠気なんかじゃ、熱いのはおさまらない。背中を押してくれるのは、風か?陽差しか?