聖なる海とサンシャイン

2010年9月21日の大洗サンビーチ

 春先は「今年の夏は低温傾向で、冷夏になる模様」なんて言っていたくせに、蓋をあければとんでもない猛暑。先日、今年一発目の海(画像)を体感してきた。陽差しの強さがハンパではなく、じりじりと肌が焼けていくのが実感できる。気分はまるで、オーブントースターできつね色に焼かれる食パンである。思えば、去年は海水に入るのに勇気が欲しいほど涼しかった。じりじり焼けてひりひり痛む肌をしみじみと眺めながら「これでいいのだ。暑くてもこれでいいのだ。痛くてもこれでいいのだ。去年のあんたは間違っていた。これでいいのだ。テレビの男が言う、『西から登ったお陽様が、東へ沈む。これでいいのだ』。そうだ、これでいいのだ」と太陽に向かって呟いた。
 高校野球の県の代表校が、気がついたら決まっていた。プロ野球オールスターゲームも、気がついたら始まっていた。予想に反して清原の解説者ぶりは良い。時には自らの体験談を交え、時には大リーガーを引き合いに出す。台詞のチョイスはいかにも清原らしく、かと言ってボキャブラリーが少ないわけではない。桑田の解説も、野球理論が独特でなかなか面白い。期待ハズレは古田である。プレーヤーとしては努力も勉強もしたが、解説者としては何の努力もしていないように見える。
 通勤ルートのとうもろこし畑の隣に柵がしてあって、その中にいる動物はどう見ても馬なんだけど、今日は健康診断だったから試しにその馬の小便を採尿して「はい、これ僕の今日の朝イチのやつです」と突き出してみたかったが、残念ながら近づくことすら出来なかった。馬って人が後ろに立つのを嫌がるから、採尿なんかしようとしたら強烈な蹴りを喰らうに違いない。サラブレッドになると、時速60キロの脚力である。蹴られたら、場合によっては命に関わる。
 健康診断のほうは「嘆きの健康優良児」と呼ばれるほど、引っかかった前科はない。昨年9月のむち打ちと、転勤による環境変化の影響と。その2点が気がかりではある。
 …背中を押してくれるのは、風か陽差しか? 砂漠の街をオープンで突っ走れ。だけどあくびしてんだ。はずみをつけてくれるのは、厚いステーキか?