いいんじゃねえの、ダバディで

tetsuo_hara2010-07-08

 起き抜けにYシャツに着替えようとしたらラルフローレンのロゴが2つついていて、あれおかしいなと思っていたら片方のロゴが動き出した。虫だった。
 残り2試合でW杯も終わっちゃうし、BSで序二段ぐらいから大相撲中継を見るという俺の趣味も奪われたし、あとはもう、ひたすら海に潜ってトコブシでも取って過ごすしかないよな。
 それにしても今回のW杯はわからない。ぼろぼろだった日本がまさかの躍進を遂げたことに端を発し、グループリーグのときは南米勢が絶好調で欧州勢が不調だったからブラジルが優勝すると思ったら、決勝は欧州勢同士の顔合わせになるし、優勝候補の2番手として考えていたドイツも、ミュラー不在が響いてスペインに負けるし。チームは生き物だ。勝利の行方を的確に予想できるのは、もはやタコのパウル君ぐらいしかいない。
 次期日本代表監督について個人的な願望を。第6位は、アルゼンチンユースを3度優勝させた実績を持つペケルマン氏。若手の発掘と育成に定評があり、世代交代が進んでいない日本代表を若返らせて欲しい。第5位は、残留争いをしていた大分トリニータを救い、優勝争いするまでのチームにしたシャムスカ氏。守備的な戦術を布くため、アジア相手には苦戦すると思われるが、世界の強豪相手なら良いところまで行きそうな気がする。大分トリニータが急に不振に陥って解任されたから、現実性は低い。第4位は、言わずと知れたモウリーニョ氏。ポルトチェルシーインテルと渡り歩き、今般レアル・マドリードの監督に就いたばかりだが、堅守速攻という戦術は一貫している。モウリーニョ氏のいちばんすごいところは、勝利に対するあくなき執念である。また、舌戦が大得意で、モウリーニョ氏が口を開くと必ず物議を醸す。報酬もべらぼうに高いはずだから現実性は極めて低い。第3位は、今回チリを率いて賞賛を浴びたビエルサ氏。組織的で攻撃的なうえ、"戦術オタク"と言われるほど引き出しの多いビエルサ氏のサッカーは、日本人にフィットするはずだし、何より見ていて面白い。ビエルサ氏には他国も熱い視線を注いでいるが、日本サッカー協会も上位にリストアップしているらしく、現実性は高い。第2位は、現アーセナル監督のアーセン・ベンゲル氏。ボール・ポゼッションの高いパスサッカーは美しく、日本が模索しているスタイルにも近い。ベンゲル氏が日本代表監督就任に前向きと言う噂がある一方、就任要請を2度続けて断ったという話もある。アーセナルと契約が残っている以上、実現の可能性は低い。そして第1位は、オシム氏。未完成のまま解体されたオシムジャパンの完成形を、どうしてもこの目で見てみたい。身体は回復傾向にあるようだし、可能性はゼロではない。今、挙げた6人以外で、って言うのなら、トルシエの通訳やってたダバディさん(画像)あたりでいいんじゃねえのもう面倒くせえ。
 阿部真央の1stをとても気に入ったので、すぐに2ndアルバムを買いに走った。1stに勝るとも劣らず良いアルバムだった。ソロアーティストに違いないが、これって「阿部真央」というボーカルユニットなんじゃないかと疑うほど、何種類も"声"を持っている。チャットモンチーのようにコケティッシュに男心をくすぐったかと思えば、圧倒的なパワーとエネルギーで突っ走ってみたり、椎名林檎のように凄んでみたり、ファルセットを駆使してシェリル・クロウのように高次元な歌を披露したり、いきなり声色を変えて男役になり、ふてぶてしく男の心情を歌い上げたり…。大きく分けても3種類は声を持っているが、細かく分ければきりがない。もちろん曲も良い。
 ヒップホップ強し。蛯原友里ILMARIと結婚した時点で色々と考えたが、間髪入れず大塚愛とSUが結婚した。もうロックの時代じゃないのか。まさかとは思ったが、またもやRIP SLYMEである。俺はようやく、ギターを置き、ターンテーブルを回す決心がついた。
 …雨がふれば、全ての事を洗い流してくれる。汚れた静けさを、荒んだざわめきを、洗い流してくれる