村唄

tetsuo_hara2010-04-26

 クロノマットをオーバーホールに出して、併せて研磨もしてもらったら新品同然にビカビカになって戻ってきた(画像)。大枚をはたいて時間もかけたかいがあった。とても気持ちが良い。
 やっと桜が開いたと思ったら雪が降ったりして、こんな年も珍しい。しかし今年の桜は、寒気のせいで咲きそうで咲かずにじらされた分だけ美しく感じる。不慣れな仕事で疲れた身体を癒してくれるのは、通勤途上の桜の花と、それから会社のどでかい窓からの景色である。夕陽が沈む時間は、絶景と言っても過言ではない。
 俺の島は、親方を筆頭に、物静かなベテランのミニラ、気さくなへの字口、我の強いゴリラ、そして俺の5人で編成されている。全員おっさんだが、親方以外は全員独身である。家族がいると勤まりにくい仕事でもあるので、上層部の策略で独身ばかり集めたのかも知れない。4月だから忙しいのは当たり前だけど、にしてもやっぱり忙しい。転勤前の職場は忙しさをチームで分かち合えたが、新しい職場ではそれはできない。最近、組織そのものが一見さんにとってツラいものになりつつある。
 ミニラはフットワークは良くないが、思慮深く、仕事は堅い。小柄だが親切な中年である。
 ゴリラはなかなかのアイディアマンで、ゴリラが作ったエクセルのファイルなどを見ると発想力なんかは悪くない。ただし詰めが甘く、尻を拭くのはいつも親方である。
 への字口は性格明朗で仕事ぶりも良いが、見方を変えればお調子者でもある。客からの電話にいつもの調子であははおほほと応対していたら、「あなたとはお話したくありあません!」とクレームに発展した。尻を拭くのは、やはり親方である。
 ひと昔前、好きな男性のタイプにTHE BOOM宮沢和史を挙げる女性が割と多くいた。「星のラブレター」なんかは良い例だが、THE BOOMってあの容姿なのに純粋だし、案外ロマンチックである。「星のラブレター」聞きたさに中古でTHE BOOMを入手したが、おかげで女性ファンの気持ちが少し理解できた。
 海よ宇宙よ、神よ命よ、このまま永久に夕凪を。村唄よ風に乗り、鳥と共に、海を渡れ。村唄よ風に乗り、届けておくれ、私の愛を。

THE BOOM

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