袖ふれし人こそ見えね花の香の、それかと匂ふ春の曙

tetsuo_hara2010-04-04

 転勤してから4日目の夜が終わろうとしている。新しい職場は、「地震、カミナリ、火事、ワキガ」のひと言に集約できる。勤務が不規則だから男性しかいないことに加え、拘束時間が12時間を超える日もある。だから、制汗デオドラントの効果も退勤間際には薄れてなくなってしまう。
 俺に関しては、山積みになった仕事をどこから手をつけるか悩むうちに日が暮れる毎日。机の上しか見てないから、ここ一週間の世の中の趨勢なんてさっぱりわからない。わかっているのは、内閣の支持率低下に歯止めがかからないことと、白鵬関(画像)が全勝優勝したことと、ヤクルトとオリックスが好調なことと、木村拓也コーチが大変なことになっていることぐらい。それにしても千秋楽の白鵬日馬富士の取組は非常に見応えがあった。
 仕事中は完全にテンパって状況把握ができていないが、冷静に振り返ると、どれも急ぐ仕事じゃないんじゃないかと思えてきた。だから胃袋よ、あぁ僕の胃袋よ、もっと強靭たれ、もっと貪欲たれ。なんだって飲み込んで、なんだって消化して、全部エネルギーに変えてしまおう。
 …僕に聞こえてくる大げさな言葉に、そっと湧き上がる少し悪意のある疑問。きっと曖昧すぎる物言いでも、ひどく浅はかに見られていく時だろう