地雷を喰ったらさようなら

tetsuo_hara2010-02-15

 「ユニ・チャームは景気が良いんだと。中国人が紙おむつするようになったからさ。」と祖母が言う。たしかに中国や米国の景気回復を受けて外需は伸びているが、実感は全くない。
 かすみりさのブログを見ていたら、シーランマグマの化粧水(画像)が絶賛されていた。ドラッグストアで何度か目にして、パッケージが強烈だったから印象には残っている。怪しいので買ったことなかったけど、この機会に買って試してみた。今まで使っていた廉価なメンズ肌水とか、あれはあれでシャキッとして良いが、顔にひたひたさせてもすぐに蒸発してしまう。一方のシーランマグマは、浸透力がまるで違う。美容液のCMみたいなしっとりもちもちの肌が実感できて少し感動した。
 幸楽苑グループの割引券を知人からもらったので、フライング・ガーデンへ行ってみた。爆弾ハンバーグをわさびソースで食べるとおいしいとネットの書き込みを見かけて、それを喰うつもりだったが、わさびソースは関東限定メニューらしい。おまけに、幸楽苑グループのくせに割引券も使えない。少々意気消沈して爆弾ハンバーグよりひと回り小さい地雷ハンバーグをにんにくソースで食べた。意気消沈もなんのその、やや粗挽きで肉の旨味がしっかりしているおいしいハンバーグである。
 建国記念の日ボンゴレを食べた。美味かった。国を愛する心を養うはずの日に、こともあろうか舶来モノの料理を食べる俺は非国民か。そうい言えば、ひと月ほど前に父がボンゴレを料理したが、あれも美味かった。父の料理工程は明らかに間違っていたが、出来上がりはものすごく美味かった。「つべこべ言わず喰え!!」と言葉に出すことはないが、父の料理は完成品をイメージしてそこから逆算して自分流にレシピを構築していく。いわゆる"オレ流"というやつだが、一見豪快なようで案外繊細だということが、最近になってようやく俺にもわかってきた。
 サッカー東アジア選手権は、ファンのフラストレーションがたまるばかりの大会だった。凡戦の原因は、FWがフリーになる動きをしないとか裏をとる動きをしないとか、風間八宏さんが何度も繰り返し解説していたことに尽きる。しかし、韓国戦で3人目の選手交替に平山を投入しなかったことは納得できない。遠藤保仁に対しては代表に呼ばれ始めた頃、レッドカードで一発退場してから嫌悪感を持っていた。しかし、この頃の活躍で、その嫌悪感は完全に払拭された。あんなに気の利く選手は他に見当たらない。
 親善試合のベネズエラ戦と東アジア選手権はフジが放映権を持っていたが、青嶋達也のサッカー実況は他局を見渡しても最高レベルである。解説の風間八宏は元ブンデスリーガーらしく、サッカー理論はたしかなものを持っている。が、いかんせん口が重く、サッカー未経験者やライトなファン層には理解しがたい表現も多々みられる。そこで青嶋アナの登場である。風間さんが「隠れる…んですよね」と口を開くとすかさず「『隠れる』とは…?」と青嶋アナが言葉の裏にある意味を引き出す。もしこれがテレ朝の角澤アナなら「そうですかあ!!」と馬鹿だからスルーするか、下手をすれば興奮して相づちも打たないだろう。
 新聞に目を通していたら、グリーンランドの永久凍土で発見された4千年前の髪の毛の遺伝情報を解読したところ、褐色の肌と茶色の目で、耳あかは乾き、ハゲやすい体質の男性像が浮かび上がったというニュースが目に留まった。4千年も後の時代に「ハゲやすい体質」とか言われるのすごくいやだよな。俺の友人で、ホルモニックな魅力で周囲を煽動させる通称"八山田のディディエ・ドログバ"の髪の毛が後世発見されたらどんな報道がされるだろう。「人類は、進化していなかった」とか「人類は退化していた」とか言って、驚天動地の大騒ぎになるんじゃないかしら。
 聖バレンタインデイにかこつけて、「逆チョコ」とか「友チョコ」とかお菓子業界もここぞとばかりチョコを売ろうとする。数年後には"女性から男性への愛の告白"というバレンタインデイの純然たる役割は失われているかも知れない。「そこに存在するだけで女性たちは興奮し、その親たちは不安になった」と語られた俺も、もはや男性の役割を終えつつある、の、か。
 …動いた時間は、そっと土に還そうか。繋いだ手にはきっと伝えられるだろう。いつかの朝へと

シーランマグマ化粧水 (2入り)

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