俺が禿げたらどうするか

tetsuo_hara2010-01-03

 驚くべきことに、明日にはもう出勤しなければならない。長く休んでいたので、重めの"サザエさん症候群"みたいなものに陥りそうだが、男が狩りに出るのは原始時代だからごく当たり前のことだし、悲観しなくても、土曜や日曜はすぐに訪れる。
 頭が禿げないための努力と同時に、禿げたらどうするかも考えておかなければならない。禿げのお手本は、スレイヤーのケリー・キング(画像)である。禿げた人が、他人の目線を頭ではなく顎に向けようとしてヒゲを生やすのは常套手段だが、ケリー・キングの場合はそれに加えて後頭部と側頭部にクールなタトゥーを施している。タトゥーは頭だけに留まらず体全体に及んでいるが、デザインが一貫していてセンスが良い。
 ちなみに、見ての通り強面なケリー・キングだが、ROCK FUJIYAMAに出演したときには外見とは裏腹に気さくでチャーミングな一面を見せている。レギュラーのマーティ・フリードマンとセッションを行なっているが、マーティは元メガデスだから、ファンからすればスラッシュ四天王同士の夢の共演である。メタリカのエピソードのところで「ムステインがあさっての方向を向きながら凄ぇリードを弾いていた」と出てくるのは、後にメタリカを脱退してメガデスを創設したデイヴ・ムステインのことで、その話を横で聞かされているのがムステインの作ったメガデスを脱退したマーティ・フリードマンというややこしい構図。マーティが、どんな気分でケリー・キングの話に相づちを打っていたのか興味深い。マーティに「イーグルスホテル・カリフォルニアをやってよ」と振られて、「冗談じゃねえよ!俺はスレイヤーだぞ!こんな番組出てられねぇよ!」と冗談っぽくキレて帰ろうとするケリーがお茶目で可愛らしい。
 …手にまだ振動が残ってる。これ以上の寂しさが歌えるか。ただ力が、俺に力があれば