脱・半リタイア生活

tetsuo_hara2009-09-25

 今日はお待ちかねの整形外科外来受診の日。棚倉村の過酷な大自然に育まれた俺は、超人的な回復力により。足のギブス(シーネ)解除とお仕事解禁の許可を勝ちとった。長いような短いような3週間。毎夜、どぶろくを醸すような半リタイア生活も今週まで。月曜からは勤労の秋の幕開けである。
 85年に阪神タイガースが日本一に輝いた際、狂喜乱舞したファンがカーネル・サンダースの像を道頓堀川に放り投げるという事件があった。なんでも、カーネル像を当時の外国人助っ人ランディ・バース(未だに史上最強の外国人助っ人との呼び声が高い)に見立てて胴上げした挙げ句、川に投げたそうだ。その後、阪神タイガースは低迷することになるが、その元凶がこのときのカーネル像の呪いなどと言われていた。時を経て、今年の3月に当のカーネル像が痛ましい姿で発見されると「おかえり!カーネル」などと名付けられたうえ、ストラップ化されてケンチキで限定発売までされている(画像)。俺も職場復帰するわけだし、「おかえり!カーネル」にあやかってストラップでも買いたいところだが限定発売だしもう無理か。
 ブルーレイディスクが主流になりそうな見通しを踏まえ、非ブルーレイのDVDが廉価販売される傾向にある。「本業が衝動買い」と言われるほどの俺だから「今なら3枚で3千円」なんて言われるとつい買っちゃうし、買うだけで満足してパッケージも開けないなんてことが多々あるのだが、3週間の半リタイア生活ではこのDVDが大いに役立ってくれた。昔観たけれどもう一回観てやっぱりすごいと思ったのが「レナードの朝」。徐々に病に冒されていくデ・ニーロの怪演は、迫力満点でありながら同時に強烈な哀愁も漂わせている。俺が、生まれて初めて役者ってすげぇと思ったのはこの作品のデ・ニーロの演技で、未だにベストパフォーマンスだし、ほとんどトラウマと言って良い。ちなみに、題材になったのはウィルスによる流行性脳炎だが、その後の研究で1918年に流行したインフルエンザが原因ではないかと推測されている。昨今、新型インフルエンザが猛威を奮っているが、毒性の強い型に変異でもして「レナードの朝」の二の舞にならなければ良いと切に願う。
 それからもう一本。小泉純一郎からリア・ディゾンまで多くの著名人が絶賛し、ミスチルの歌詞にも登場する「ショーシャンクの空に」が良かった。予想できそうで予想できないストーリーは、どんでん返しと言うか、良い意味での裏切りの連続。端的に言えば、真実・希望・友情の三要素か。原作はグリーンマイルなどと同じスティーブン・キング。ファンタジー色が強いグリーンマイルに較べるとショーシャンクは現実路線である。辛口映画評論家のおすぎ氏ですらこの作品には手放しで賛辞を送ったという。
 カーネル像のストラップには少し惹かれるが、永谷園の"笑う和田アキ子人形"(動画)は全然欲しくない。っていうか、あれ欲しがる人なんているのか。
 …嘘の膠で貼り付いた笑い仮面の虚しさよ。罪の血糊の味しめて、咽び泣くのか、いつまでも

ショーシャンクの空に [DVD]

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