鳩山オズボーン

tetsuo_hara2009-09-03

 16日に首相に就任する見通しとなった鳩山由紀夫氏。記者が、登庁の際を狙って「首相!! おはようございます!!」と言うと「おはようございます。…まだです(まだ就任はしていないの意)」と返す鳩山氏。こういった、三文芝居じみた一連の絡みが大嫌いである。99%の確率で返答文言が予測でき、かつそれをニュース番組等で報じられるところまで計算ずく。この記者のあざとさ、いやらしさを考えると、産毛の先まで身の毛がよだつ思いだ。そこいらの三流記者は鳩山由紀夫鳩山由紀夫と騒いでいるが、俺の興味は既に鳩山オズボーン(画像)に向いている。この時点でチミ達よりも俺のほうが時代の先端を走っているのだよ。
 BSで「野獣死すべし」という古い映画がたまたま流れていて、はじめは観るともなく観ていたが独特の世界観にぐいぐい引き込まれ、中盤以降はどっぷり見入ってしまった。映画の特異性の核となっているのは、松田優作演じる主人公のキャラクターである。元戦場カメラマンの主人公は、戦場で数々の地獄絵図を見てくるうちに恐怖を通り越して快感を覚えてしまう。帰国してからも刺激を求め、銀行強盗を決行する。逃避行していた電車の中で刑事に尋問される主人公だが、逆に何かに取り憑かれたかのような表情でリップ・ヴァン・ウィンクルの話を語りだし、挙句の果てに刑事を射殺してしまう。「リップ・ヴァン・ウィンクル」とは米国人ワシントン・アーヴィングによって書かれた短編小説で、いわば米国版浦島太郎みたな内容だが、この話を語るあたりから松田優作の演技は鬼気迫るものとなり、壮絶な最期に至るまでの狂いっぷりを思い出すと、俺は悪夢にうなされそうになる。終盤、静寂の後に訪れる死に様は、いかにも松田優作ともいうべき唯一無二の演技だった。
 通称"二本松のズラタン・イブラヒモビッチ"は、ケータイのバーコードリーダーは使ったことがないと言うし、SNSに登録するのもややこしくて断念したと言う。まるで、リップ・ヴァン・ウィンクルみたいだと思った。
 …箒の尻尾にまたがって、遥か眼下を眺めれば、恋人達のさんざめき、母は我が子を待ちわびる