通り過ぎる夏

tetsuo_hara2009-08-31

 字を大きくすればいいってもんじゃないだろ、と選挙翌日の朝刊の一面を見て思った。
 先日、お台場合衆国へ行ってきた。「お台場冒険王」から「お台場合衆国」へとイベントの名称は変わったが、中身はだいたい同じである。昔、お台場冒険王の時代は、小さく設けられた各番組のブースにこまごまとゲームが用意されていたが、今回はそういうものは少なく、核となる数種類の番組が広く大きく展開されていた。中でも目立ったのは、めちゃイケザ・ベストハウスとネプリーグ。めちゃイケは広大な敷地にめちゃ畑牧場を展開し、都会の喧騒を忘れさせてくれる憩いの場所のようだった。画像は、めちゃ畑牧場の"どぜうピザ"。ザ・ベストハウスのブースでは、ダ・ヴィンチの作品の可能性を匂わせる絵画を仰々しく展示していた。俺としては、ダ・ヴィンチ特有の計算し尽くされた理知的なアートという感じを受けなかった。結論を先送りにするあたりもどうにも胡散臭く、ダ・ヴィンチの作でないような気がしてならない。ネプリーグのブースは、ニンテンドーDSドラクエとコラボしており、ワイヤレス通信ネットワークを使って番組に擬似参加するというものだった。DSを持参した小学生は大喜びである。マクドナルドの二番煎じと言えばそれまでだが、Wi-Fiネットワークを使うとは斬新なアイディアである。レッドシアターは番組のオープニングとかすごくオシャレで、グッズもオシャレに違いないから大量に買おうという企みがあったが、それらしいものはほとんどなかった。この頃ようやくキャラが立ってきた感があるが、基本的にはそのとき限りのコント番組なのでグッズを作る土壌がないし、番組自体が若すぎてグッズ生産に至っていないとかそんなところだろう。それか、出し惜しみしているのか。
 今年は、天候不順でどんな夏になるか心配したが、終わってみれば相当遊んだ夏だった。
 先日は、通称"二本松のズラタン・イブラヒモビッチ"に呼びつけられ、じれったい計画に加担してきた。結局この日はノルマを達成できず、彼の車の中でしめやかに反省会が行なわれることになる。唯一の救いは、そのときのBGMがあまりに秀逸だったことである。それはヴィニー・ムーアやスティーヴ・ヴァイの曲を集めて1枚のMDに編集したものだったが、選曲といい曲順といいパーフェクトで、とにかく素晴らしかった。そのMDを編集した人間は天才に違いないと思ったら、俺が昔、編集して彼にプレゼントしたMDだった。
 …一つ二つと流れ星。時のしじまに語りかければ、遠く銀河の彼方から、妙なる調べ、まろび出し。音の波間の誘うまま、そして始まる宇宙遊泳