カラスが増えたから殺します。さらに猿が増えたから減らします。

 タイトルの「カラスが増えたから殺します。さらに猿が増えたから減らします」とは連歌で言えば上の句のようなもので、「でもパンダは減ったから増やします。けど人類は増えても増やします」と下の句が続く。
 メジャーデビュー前から注目していた9mm Parabellum Bulletが、いつの間にかMステに出演するほどのアーティストになっていた。1stアルバムをいち早く入手したが、2〜3回ぐらい聴いただけで売ってしまった。曲は悪くないが、サウンドプロダクションが俺の好みと真逆だったからだ。そういうわけでCDはイマイチだったが、ステージパフォーマンスには目を見張るものがあった。その9mm Parabellum Bullet森田一義氏とのトークの中でthee michelle gun elephantが以前Mステに出演したときのことを引き合いに出していた。つい数日前には、スーツにこだわりを持っているというU字工事の髪の短いほうの人が、自身がスーツを仕立ててもらう店ではthee michelle gun elephantもスーツを仕立てているという話をしていた。1週間のあいだにテレビで2度もthee michelle gun elephantの名前を聞くとは思わなかった。偉大なバンドと改めて思った。
 朝のNHKニュースを見ていたら、北朝鮮のニュース映像が流れていた。細かい言い回しまでは憶えていないが、女性のキャスターが独特の口調で「米国は、口を開けば『ニンジンとムチ、ニンジンとムチ』と言う。そんなに言うなら、民主党のロバにニンジンを食わせておけば良い」みたいな主旨のことをしゃべっていた。大真面目に言うもんだから、もはやあそこは国家そのものがギャグなんだなあと思って朝から吹いた。
 3作目が大傑作だったRADWIMPS。4作目にも当然期待を寄せたが、それほどでもなかった。メインソングライターの野田洋次郎という人は、そのときの心模様が如実に曲に表れるようで、4作目の制作に取り掛かる前か制作中に当時の彼女にフラれたのが、4作目を佳作止まりにした原因である。次の作品もダウナーな感じだったらいやだなあと思っていたが、5作目の"アルトコロニーの定理"では見事に軌道修正されていた。1曲目の"タユタ"の、美しすぎるメロディでのっけからゾクゾクさせられたかと思えば、余韻を味わう暇もなくいかにもRADWIMPSらしい2曲目の"おしゃかしゃま"へと進む。曲も良いが、詞もすごい。
 毎朝だいたい同じ時間に出勤するから、前とか後ろを走る車もだいたい同じである。運転席と助手席の間のちょうど真ん中あたりのドリンクホルダーに、500mlのペットボトルのお茶を2本さした軽自動車の後ろを走る確率が高い。いつも必ずペットを2本さしているので、俺はこの軽自動車を運転するおっさんのことを"二本ジジイ"と勝手に名付けていた。いつ飲んだかもわからない空っぽのペットを、捨てるでもなくずっとさしたまんまなんだろうなあと勝手に想像していた。ところが、赤信号で止まった瞬間に"二本ジジイ"の手がペットに伸び、おもむろにぐびぐび飲んだからびっくりした。"二本ジジイ"は、ただのズボラさんではなかったのだ。
 「僕らの音楽2」で、元ブランキージェットシティの中村達也がドラムを叩いていた。ダイナミックかつタイト。日本一のドラマーと確信した。
 …渡る世間にマイレボリューション、腹にイチモツ持つジェネレーション、過剰なシンコペーション、地味なデコレーション、変なとこ連れてくナビゲーション

アルトコロニーの定理

アルトコロニーの定理