ある日灯台の管理人が上まで上がってきた

tetsuo_hara2009-03-04

 タイトルの「ある日灯台の管理人が上まで上がってきた」とは連歌で言えば上の句にあたるもので、「彼は白い蛇に驚いて階段を転げ落ちて死んだ。白い蛇はとても悲しかった。その日から白い蛇の目は赤くなった」と下の句が続く。
 石塚英彦の通りの達人でも紹介された"瑞穂蔵"という御食事処は、かまどで炊いたコシヒカリが最高に美味い。そこの「田舎膳」というメニューは、味噌汁、漬物、温泉玉子、茄子の煮浸しとコシヒカリの定食なのだが、主役はあくまでコシヒカリにあり、その他全てはコシヒカリの引き立て役である。特殊な調理法を用いているわけではなく、ただ単に上質のコシヒカリをかまどで炊いただけなのに、とにかく美味いのだ。美味さを数字で表すと、少食の俺がお茶碗に3杯喰うぐらいの美味さである。
 先週の「ありふれた奇跡」(画像)のクライマックスは、女装した風間杜夫岸部一徳に向かって「あなた、自分が女装してる姿を見ておばさんだと思ってるんでしょう? どう見てもおばさんじゃなくておじさんだったわよ」と詰め寄るシーンだろうか。ストーリーはそろそろ佳境を迎えそうだが、願わくば1クールじゃなくて2クールぐらいやってもらいたい。展開の早いストーリーを無理矢理視聴者に押し付けるようなドラマが多い中、「ありふれた奇跡」は自分のペースで本のページをめくるような感覚でテレビと対峙できる。
 新緑と言うには時期尚早なこの時期、大好きな牧場へ行ってきた。客が少ないのでおやつをもらう機会が少ないせいか、この時期のヒツジやヤギはいつになく貪欲である。おのれの角で他の個体を吹っ飛ばす様子は、穏やかな草食動物とは思えないほどである。俺の頭をベロンとやりかけたジャージー牛は、ホルスタイン種に比べると人懐こくてお茶目な性格に見えた。
 公的資金投入という事態も想定した俺のJRA専用口座だったが、先日300倍の高配当を的中させ、事なきを得た。小倉の中距離はダンスインザダーク産駒が走る、と手帳に記しておこう。
 ここ数日は毎日一人でサービス残業である。忙しくするのもこの3月までにしよう。4月になったら隠居して、後進の指導にあたろうと思っている。
 …ほんのちょっとしたたかに振舞えば、それだけで知らなかった僕たちはうっとりするばかり。ほらね、憂いの世の魅せる、モノクロームのアップサイド・ダウン