瞳孔の開いた片目の男が、手品師のタネを暴こうとしている

 タイトルの「瞳孔の開いた片目の男が、手品師のタネを暴こうとしている」とは連歌で言えば上の句にあたるもので、「彼は、現実こそがファンタジーだって思ってる」と下の句が続く。
 先日、中澤佑二徹子の部屋に出演したとき、W杯予選のオーストラリア戦について「オーストラリアって言うとね、カンガルーが…、跳んだりとかさ…、そういうところが難しいんじゃないかしら」と黒柳徹子に言われ、苦笑していた。いくらスポーツ方面に疎いからといってその質問はないんじゃないかと思ったが、それが徹子の部屋の、ひいては黒柳徹子の魅力でもある。試合はドローに終わったものの、思いのほか日本のボールポゼッションが高く、日本としては手応えを得たゲームだった。アジアの弱小国が相手だと、中澤か闘莉王のヘッドを狙ってロングボールを放り込むだけの、戦術もへったくれもないつまらない試合をやってしまうが、これは相手がひきまくってしまうのが原因で、アジアばかり相手にしていると日本代表は弱くなる一方なんじゃないかと思う。
 祝日の今日は一日の大半を布団の上で過ごしてしまった。明日の仕事を考えると気が重い。目が覚めたら、まず素っ裸になってオリジナルの除菌・消臭スプレーを体に噴射することから俺の一日ははじまる。歳をとったら既製品じゃ効かなくなってきたので、ネットで薬品を取り寄せて自分で調合したオリジナルの薬液を体にスプレーしているのだ。
 会社のオカマ疑惑のある中年は、知識はあるようだがそれを言葉にするのが苦手である。プロ野球解説者で言えば、西本幸雄さんのようなものだ。西本幸雄さんは立派な野球理論をもっているが、口が重いので視聴者やキャスターがやきもきしてしまう。それに対して、当たり前のことや結果論しか言わないが、語り口が軽妙な関根潤三さんはマスコミに重宝される。おネエMANSとか見ると、オカマは口が達者という傾向が見てとれる。オカマ疑惑のある中年は独り身なので、会社以外では口を開かないから口が重くなったのであろう。
 ユニコーンにはお祭り騒ぎみたいな楽しいPVが多い。何の曲か忘れたが、演奏している周囲を真っ裸の女の人(要所にはモザイクあり)が歩き回るPVがあって、当時小学生か中学生だった俺はドキドキムラムラしたものだった。エロの要素はないものの、新曲のWAO!も往年を彷彿とされる楽しげなPVに仕上がっている。
 …もう手のひらの上、消えてなくなって忘れられたはずなのに、ふと何度も蘇るのは? 気がついたら春だったとは