凍てついた街のコンビニに、ピーナッツを買いに来てたチンパンジー

　タイトルの「凍てついた街のコンビニに、ピーナッツを買いに来てたチンパンジー」とは連歌で言えば上の句みたいなもので、「２本指で札をはさんで差し出して、おつりはいらないよって軽くウインクした」と下の句が続く。
　宮藤官九郎が監督・脚本を手がけた「少年メリケンサック」が県内でも間もなく公開となる。パンクの洗礼を受けた宮藤官九郎がパンクを扱った作品を作ったのだから非常に楽しみである。観る時は、映画にピッタリの最近お気に入りのロングスリーブ（画像）を着て行こう。
　今クールのドラマの中でひときわ異彩を放っているのがフジの「ありふれた奇跡」。主演に仲間由紀恵を据えたこと以外は地味という印象しかなかったのだが、脚本が「ふぞろいの林檎たち」シリーズの山田太一となれば事情が変わってくる。淡々したストーリー展開と長ゼリフが特徴の山田太一の脚本に、驚くほどフィットしているのが加瀬亮の演技。特に、祖父、父と暮らす実家のシーンはしみじみ秀逸である。前回の放送では、恋人同士になった仲間由紀恵と加瀬亮の父親同士が女装クラブの会員だったという話になっていた。女装した風間杜夫と岸部一徳のツーショットはあまりに衝撃的で、普通に考えればドラマというよりコントの範疇なのだが、淡々とした山田太一作品の中ではドラマとして立派に成立してしまうから不思議である。笑うに笑えないギリギリのところを攻めてくるので、来週も覚悟をもってテレビの前に座らねばならない。
　「Hey! Hey! Alright」という曲で、スチャダラパーと木村カエラがコラボしている。この曲のPVが、欽ちゃんの仮装大賞を模したもので、相当面白かった。
　…ただ好きなだけがその手を繋げてるだけ。恵みの雨を待つのが、何故こんなに疲れるのだろう？　とうとう檸檬一個分だけ思いを受け取って、心開いてさ、今はほら