バードストライク

tetsuo_hara2008-11-25

 サービス残業もいい加減体に応え、帰宅しても箸を握る気力しか残っていない。布団に入ったが最後、21時半には眠りに入ってしまう。こんな調子で俺、年越しできるのだろうか。ここ1、2年のうちに急に売れて仕事が激増したあるミュージシャンは、ツアーに次ぐツアーのためホテルに寝泊りしているが、忙しさのあまりホテルに帰ってもシコる元気しかないと語っていた。彼の場合はシコる元気があるだけまだマシである。
 BS朝日ベストヒットUSAにBUCKCHERRYが出るというので楽しみにしていたが見逃した。今に始まったことではないが、米国のPVは酷い。なぜなら裸同然の女性がくねくねとダンスしているものが大半だからだ。興味のないジャンルなのに目を凝らして見ちまうじゃないか。
 NHK紅白歌合戦の顔ぶれが発表になった。格闘技人気も一時期ほどじゃないし、初出場組がそれなりに話題性豊富な人選になったことから、今年はそこそこ視聴率を獲るような気がする。しかしあのキャリアでSMAPの出場回数16回目というのはすごい。大御所の藤あや子と同数だし、天童よしみの13回や伍代夏子の15回を上回る数字である。TOKIOの15回というそれに準じる回数も大したものだ。でも俺が観たいと思ったのはPerfumeぐらい。中村美律子って人、今年で13回目らしいけど「え? あんた誰?」って感じ。
 映画「ハッピーフライト」(画像)を観た。「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」の矢口史靖監督作品らしく、初心者がモノになる姿がコミカルに描かれている。鳥がエンジンの空気吸入口に吸い込まれる"バードストライク"というトラブルが物語の発端なのだが、それに加えて幾つもの障害がその便にばかり集中する。キャビン・アテンダントという職の大変さを思い知った。
 休み明けの会社の話題は、休み中にいくらでガソリンを入れられたか、ということに集中する。今回は県内平均価格を大きく下回る112円で給油した俺がトップだった。安く給油した話を聞いたときの大ボスのリアクションは大体決まっている。案の定「まざりものだっぺ! 何かまざっているに違いないだっぺ!」の常套句を並べていた。
 昼の弁当のおかずが鳥のから揚げだったりすると、歯の間に鶏肉がはさまったりして結構厄介だ。気になって、顎をゆがめたり舌でほじったりと、午後は仕事どころじゃなくなる。この現象を俺は"バードストライク"と名付けた。
 …わがままに想像して、わがままに後退していく。そのドアはそう案外ぶ厚いから