朦朧たるが中に、只一点輝くものあるは、黄金の十字架なり

tetsuo_hara2008-07-20

 Perfumeの滑稽なダンスの残像が目の裏側にちらつき、今夜も暑くて寝つきが悪いと思っているうちにようやくうとうとと浅い睡眠に入ると、今度は素っ裸の時東ぁみが夢に出てきて、素っ裸でもメガネだけははずさないんだなあと妙なところに感心したりして、夏らしくすっかり脳みそが錯綜している。こんな夜を過ごすから当然日中も朦朧としている。しかし夏が好きな俺は、朦朧とした意識すら楽しむことができるのだ。
 知人があまりにも「エビス、エビス」と言うので、改めてエビスビールを買って飲んだら評判にたがわぬ美味しさ。今年の夏はエビス依存症となろう。
 宮崎アニメの新作「崖の上のポニョ」は、予告を見る限り、いかにも子供向けの楽しいファンタジー映画のようだが、実はそうではないらしい。延々と宮崎駿の悪夢を見させられ、そのまま目覚めずに終わってしまうような、子供が見たら悪夢にうなされかねない内容となっているようだ。観客も、何だかわからないけれどとにかくすごいものを観た、というような「ポカン」とした顔で無言で映画館を後にしている様子。そんな話を聞いたら逆に興味をそそられる。ますます観たくなった。
 言葉で説明するのは難しいが、チャットモンチーにはロックを感じるが、いきものがかりにはロックを感じない。後者は、歌謡曲に毛が生えたみたいに聴こえる。そうは思っていたが、BSで放映していたコンサートの模様を見たところ、ヴォーカルの子がロック然と動き回っていてなかなか好印象だった。でもやっぱり曲は歌謡曲みたいだ。
 夏に流されちゃダメって思いつつ、ヒマそうな人をピックアップしたりされたりしてしまうのも夏の醍醐味。先日は、そんなこんなで6人ほどが集まり、佐野のプレミアムアウトレットへ行ってきた。大きな買い物はしなかったが、フリスクケース付きのフリスク(画像)など小物を数点買った。フリスクケースには黒と白と2種類あったが、一瞬たりとも迷わずに両方買ってしまうあたりは実に俺らしい。そして、つい長居してしまうのはBOSEのショップである。シアタールームを模した部屋では「この小さなスピーカーのどこからこんなド迫力のサウンドが!?」と驚嘆し、将来的にあんなシアタールームを持ちたいと夢を抱く。朝起きて、俺の足を会社へ向かわせるのは「将来的に…」と思わせるものがあるからのことなのだろうなあ。
 …今までひとつでも失くせないものってあったかな。今までひとつでも手に入れたものってあったかな。どうか意味のないものにならないでね。今すぐ意味のあるものになってね