瞳の奥でまばたくな

tetsuo_hara2008-06-23

 このところ、楽しみといえばボーナスの使い道を考えることである。ようやく値段も落ち着いた液晶薄型テレビを買うべしと心に決めたのでいろいろと調べている。雑誌のレビュー記事で、東芝のレグザシリーズが好評価を得ている。狙うならそのあたりか。
 数年前にGO!GO!7188が「虎の穴」というカヴァーアルバムを発表して、妖怪人間ベムのテーマにはじまりピンクレディーペッパー警部とか山口百恵のひと夏の経験とかチューリップの心の旅などをそれはそれは見事なアレンジと確かな演奏力でカヴァーして「名作」の烙印を押された。最近、その第2弾となる「虎の穴2」が発表されていたことを知り、ネットのショッピングサイトにつないで超ソッコーで"購入"ボタンを押した。第2弾は、収録曲数は7曲と少ないが、懐メロからアニソンまで幅広く選曲されている。類稀なアレンジセンスとアイディアに脱帽したのは"飾りじゃないのよ涙は"。パワフルかつメロウな、KISSの"LOVE GUN"(動画)のリフに乗せて「わーたしーは泣ーいたーことーがないー」と演ってしまうのだ。それからピンキーとキラーズの"恋の季節"をジミ・ヘンドリックスのパープル・ヘイズ風に仕上げているが、これも素晴らしい出来だ。俺の感性で言わせてもらえば、世にはびこる邦楽のカヴァー曲のうち9割は駄作である。ところが、虎の穴シリーズの場合は原曲を呑み込んで、さらにスケールアップさせているのだ。それにしてもポール・スタンレーの胸毛は気持ち悪い。

 俺はだいたい30歳の成人男性だが、ケータイをこんな風にデコレーションしてみた(画像)。人生とはチャレンジであり、チャレンジすることこそ人生である。
 W杯アジア3次予選よりも注目されるユーロ2008。大会は進み、ドイツ、トルコ、ロシア、スペインのベスト4が出揃った。ロシアを率いるのは、かつて韓国やオーストラリアで手腕を発揮したフース・ヒディンクである。ポルトガルが敗退し、クリスティアーノ・ロナウドの妙技を見れなくなったのは残念だ。ファンタジスティックでトリッキーなプレイを魅せるのは、並のスター選手なら一試合のうちせいぜい3度か4度。これがクリスティアーノ・ロナウドの場合は2回ボールタッチするとすればそのうち1回は"魅せる"プレイを披露するんだから次元が違う。伝統的な4−4−2をやめてお粗末な戦術を標榜するドナドーニ新監督のイタリアは順当に敗退した。予選でつまらないサッカーを展開したドイツがここまで勝ち進んだのは意外であった。「つまらないサッカーをするときのドイツには気をつけろ」という格言があるとかないとか。国際大会ではいつも後手を踏み、内弁慶と陰口を叩かれてきたスペインに優勝してもらいたい。
 娘さんの結婚式で一礼した瞬間をシャッターに収められ、現像した写真を目にした大ボスは自分の頭頂部を見てギョッとしたそうだ。まさか頭頂部だけきれいさっぱり毛がなくなっているとは思っていなかったようである。3週間も前から「オールバックにしてくるから」「オールバックにしてくるから」と"オールバック宣言"しているが、こちらとしてはなんと受け答えしてよいやらわからないのだ。先日、副ボスが水虫であることを自白した折には、我々に向かって「おい!(副ボスの足に)キンチョールでもかけてやれ!!」と吠えており、やはりなんと受け答えて良いかわからなかった。
 …地下鉄は生温い風。唇たたく髪の毛の音。寄り添いたいな、鼻歌口ずさむその肩に