羽化登仙感慨無量

 花粉アレルギーを発症するとちょっとの酒でもうんと酔うようで、送別会の翌日は本格的な二日酔いに見舞われた。それはそれは活字化するのもおぞましいほどの、重い重い二日酔いだった。松井秀喜の嫁になるのと同じぐらい鬱な気分だった。
 ここ数日は完全に残業モードだが、20時30分まで残業しました、と帳簿に書きつつ、20時までしか仕事をしないのが俺のスタイルである。オカマ疑惑のある社員からは「腹さんはここ(会社)から家に帰るまで45分もかかるから、今すぐ帰っても21時になっちゃうね」などと言われる。冗談じゃない、俺は半勃起しながら時速180kmでぶっ飛ばして帰るから、家まで僅か10分足らずだ。
 先日紹介した桜ソングに見られるように、近年のエレカシはメロウな曲が目立つ。しかし、俺にとってはエレカシと言えば反骨精神旺盛なこの曲。

 …失くしたのは幾つ? 至らない質問をする。気付いたのはいつ、手には思い出ひとつ