ギブスをはずした星飛雄馬

tetsuo_hara2008-03-10

 興奮した友達が、福島県内のとある整骨院へ行ったらジュンスカイウォーカーズ(画像)の宮田和弥(vo)に会ったとメールを送信してきた。なんでも、ツアー先の仙台からやって来たらしいのだが、首をはじめとして体は相当悪いらしい。サインをもらって写真も一緒に撮ったようだ。ギザうらやましい。ジュンスカと言えば「やだな」という曲の中で"人を信じちゃいけないと、母さんが子供に教える。そんな時代がやってきた。外で遊べばお葬式"と歌っていた。当時はそれを聞いて、恐い時代だなあと思ったが、今では家族同士で殺し合うことも珍しくないので、外じゃなくて家の中で遊んでもお葬式になってしまう。ますます恐い時代になった。
 風邪と花粉対策として、"ハナノア"という薬剤を使って鼻うがいをやることにした。水が鼻に入ってしまったときのツンとくる感じを体がが覚えているので、条件反射的にかなりビビッていたが、薬液が体液濃度に近いだけあって全然痛くない。とは言え、鼻の奥に異物が入るのは決して気持ちの良いものではない。せつなさと苦しさの中、三途の川が脳裏に浮かぶが、そこを乗り越えてしまえばスッキリとしてものすごい爽快感が得られるのだ。大リーグボール養成ギブスを外したときの星飛雄馬もきっとこんな気分だったに違いない。ちなみに"ハナノア"と言う商品名は"ハナノアナ"が語源なんじゃないかと思う。いずれにしても俺は、鼻の穴の処女を喪失してしまった。
 喫茶店で、おいしいと評判のハヤシライスを食べてきた。本格的なハヤシライスを食べるのはほとんど初めてだったが、一昼夜やそこらでは出せないであろう深みのある甘さに、食べはじめたら最後まで手が止まることはなかった。平たく言えば、ギザうまい。しかしランチタイムとは言え、ハヤシライスと山盛りのサラダと本格コーヒーで650円とは今どき安すぎる。しかも「足りなかったら言ってね」と店主が"おかわり自由"的なことまで言い出すのだ。喫茶店を営むのは生活のためではなく、店主の道楽なんじゃないかと思った。
 すき家の「高菜明太マヨ牛丼」がギザうまい。つい数日前までは"ギザ"なんて誰が言葉使うか!と怒っていた俺だ。ところが、スチャダラパーとスライ・マングースロボ宙が「ハローワークス」というバンドを組んでアルバムをリリースしたのだが、その中で「今夜はブギー・バック」をセルフカバーしていて、オリジナルでは"マジ泣けたっす"という歌詞のところをハローワークスでは"ギザ泣けたっす"と変えていた。それを聞いた瞬間に価値観が180度変わっちゃったんだ。人間って歳を重ねるとどんどん保守的になるはずなのに、俺の場合は幾つになっても他人の影響を受けやすい。
 今の時期は人の作った書類をチェックするだけでなく自分でもたくさん書類を作らなければならない。書類作りは曲作りと似ている。ボキャブラリーの引き出しの多さに定評のある俺は、意味深長で的を射た言葉を巧みに選びながら心に響くリリックを書き上げる。それらをドラマチックに構築し、最後は"どや顔"で上司のところへ持っていくのだ。
 …肩に触った風でわかった。だからどうしたって言うんだ。きっと心ってそんなもの、時間がさらっていくんだ