覚悟と度胸と肉汁と

tetsuo_hara2008-02-20

 1週間近くも前の話になってしまったが、2月14日なんて日はバレンタインデーとか言って、愛の告白とともに女子からチョコレートをもらえることになっているらしい。それを聞いた俺は「本気と書いてマジと読むのか!?」とか思って、念のため会社にトラックを待機させておいたが、ついにトラックの荷台には一つも荷物が入ることはなかった。
 お気に入りのビーフシチューの店に行き、そろそろいいかなと思って「いつものやつで」と言ってみた。相当な覚悟と度胸で「いつものやつで」と言ったのだが、「はい、かしこまりました」と簡単に意思疎通した。レストラン等で「いつもの」とオーダーするのが俺の暦年の夢だったので、山の頂を見た登山家のような清々しい気分になった。しかしビーフシチューのほうは200円の値上げ措置がとられており、財布の中身は痛む結果となった。
 中ボスは普段はマイカーで通勤しているが、飲み会があるときはバスを利用する。バスで出社した場合、勤務開始時間よりもだいぶ早く到着してしまうので、それまでファミレスで時間を潰すのがセオリーとなっている。そして8時15分の連続テレビドラマの時間に間に合うように会社の門をくぐり、決まって「いやあ、コーヒー3杯も飲んでお腹ガボガボになっちまっただっぺ」と第一声を発するというのがひとつのパターンとなっている。その店はコーヒーはおかわりフリーなので、3杯ぐらいは飲んでおきたいのだろう。これから歓送迎会のシーズンに突入するが、「コーヒー3杯も飲んでお腹ガボガボになっちまっただっぺ」の定型句が何度飛び出すか見ものである。
 俺の馬"ファビラスボーイ"がセントポーリア賞を制し、見事に2勝目を挙げた。新馬の場合、騎手の言うことを聞かずにかかって前へ前へ行ってしまいがちだが、ファビラスボーイの場合は気性が落ち着いていてとても賢いという印象を受ける。身体能力は平均よりも少し上と言ったところだが、気性や頭の良さではこのクラスで群を抜いている感じがする。これで無傷の2連勝となり、クラシックへの道が開けた。馬券的にも良い思いをさせてもらったが、記念馬券(画像)のほうも収集済み。
 R−1ぐらんぷりを見ていたら、すごくインパクトのあるピン芸人が優勝争いを演じていた。"芋洗坂係長"になりきってネタを披露していたのは小浦一優という人物で、かつて俳優の田口浩正とコンビを結成していた(田口浩正と言えば、ドラマ「みにくアヒルの子」などに出演し、日本一汗をかくのがうまい俳優と俺が勝手に位置づけている)。R−1ぐらんぷりで見せた芋洗坂係長のネタは、中間管理職の悲哀や中年男性のトホホぶりをうまく表現したものだが、言ってしまえばその大半は単なる替え歌であった。強烈なキャラクターを作り上げたことは評価できるが、"ネタ"という部分では優勝したなだぎ武のほうが一枚上だったと言わざるを得ない。

 俺が3104丁目のダンスホールに足を向けている間に、イージス艦が漁船に激突したりしていた。漁船に乗っていた父子は依然行方不明だが、俺の父曰く「シャコのエサになっちまっただっぺ」とのこと。悲しいけれどそれが現実だし、悲しんでいても真っ二つになった漁船は元には戻らない。軍事オタクの石破防衛相は、自らのホモセクシャルをカミングアウトするとともに辞任してください。
 …日々を誤って、意味を追い遣って、希望を放り投げた。まだ、きみの痛みがわからない。わからない。わかりたかない。果てが見たいなら来いよ。遠いよ。ここに居たくねえ