続・3104丁目のダンスホールに足を向けろ

tetsuo_hara2008-01-29

 PSPを買ったと威張っているが、実は本体しか持っていない。ソフトがないから何もできない。のかと思いきや、いろいろいじくってたら我が家の無線LANに簡単に接続できた(画像)。キーボードがついていないから文字入力には向いていないが、ブラウザとしてなら普通に使えそうだ。初期型PSPが出た当時はえらく評判が悪かったが、使い勝手がたくさんあっておもしろいじゃないか。過小評価されたSCEが気の毒だ。
 外様ボスはいよいよ定年退職まで指折りとなり、半ば狂人と化している。メガネをかけたまま顔を洗ってしまうことを人間の常態と無理やり定義してみたり、イカソーメンとスルメソーメンの関係に疑問を抱いて、イカという種類の生き物はいるがスルメという生き物はいるのかいないのかと大騒ぎしたり、イルカとアシカとオットセイとセイウチとそれら似ている動物をネットで検索して読み上げてみたりと、やりたい放題である。あきれた中ボスが外様ボスのことを「イカソーメンがメガネをかけたような顔しやがって」とボソリと言ったが、外見はまさにそんな雰囲気である。ちなみに"スルメ"とは、イカの内臓を取り除いて乾燥させた加工食品のことで、"スルメ"という種類の生物がいるわけではない。
 月曜日は、17:29:59が17:30:00になるかならないかのうちに「お疲れしたー!」とBダッシュで家路へ急ぐ。説明しよう、なぜならそれは、ヤッターマンの放送日だからである。今週はボヤッキーの女子高生好きが如何なく発揮され、おまけに「会津若松に帰って…」のセリフまで飛び出し大満足の内容だった。アイちゃんがガンちゃんを想う一途な気持ちには毎回キュンとさせられる。それにしても、泥棒の悪巧みからヤッターマンとの対決、そしてドクロベー様からお仕置きを受ける一連の流れを、毎週毎週70歳を超えた声優陣がアテレコする姿を想像するとおかしくてつい笑ってしまう。ドクロベー様にお仕置きされて「アー!」とか「イヤー!」とか叫ぶときは軽い尿モレとかするのかなあ。
 マツリダゴッホ有馬記念を制した蛯名正義ジョッキーは、競馬ファンから"KY"呼ばわりされている。ドラマチックな結末が期待された有馬記念において、マツリダゴッホが優勝したことにより何のドラマも生まれなかったことを考えれば、確かに蛯名ジョッキーは"KY"である。しかし、NHKマイルカップピンクカメオ単勝がまぐれ当たりしたことに気を良くして当たりもしない3連単を買い続け、有馬記念では同じサンデー産駒でもハイアーゲームのほうを買ってしまうような俺こそが、本物の"KY"なんだ。そんなことを考えるようなヤバい夜は、ありったけの金を持って3104丁目のダンスホールに足を向けるに限る。3104丁目のダンスホールは棚倉村のど真ん中に建っているくせに、普通の人はその存在に全く気付かないんだ。精神状態がヤバい奴にだけ見えるんだ。地下へ降りてドアを開けるといきなりコウモリが注文を取りに来るから「"恐怖の戦場"っていう名のミルクシェイクを頼むぜ」と言うと、次の瞬間、戦闘服を着た大男がバカでかいホースでそれをあたり構わず撒き散らしはじめるんだ。店中が大騒ぎになるが、ルールはちゃんと決まってる。紫の照明がオレンジに変わったら、ダンスを始めなくちゃいけない。波打つ床に乗りながら、誰も踊ったことのないようなダンスを。
 …くだらない言い訳は人通りの中に埋もれた。腹を割って話すべき事や迷っていることの全て、無理矢理噛み殺して、それでさえ