元日にFNS系で延々と漫才を流してくれるのでつい見てしまう。昨年は大容量にものを言わせてDIGAに長時間録画したが、その多くは数回見たネタなのであえて録画することもないと思い、今年はダラダラ見るにとどまった。キングコングM-1のタイトルを逃した恨みつらみをタイムリーにネタにしていたのでまあまあ新鮮だった。
 FNSのその番組は良いとして、そのほかはひどい。どのチャンネルをひねってもギャル曽根ジャイアント白田が出ずっぱりで、いつも大食いしていた。あんなに食い方されると、こっちは食欲なくなるわ。筋肉自慢の人が跳び箱を何段跳べるか競う例の番組も相変わらずだ。大のオトナが一円にもならないことに熱くなりやがって。
 ところで「好きな娘が撃ち振るう"赤いタンバリン"の音が、欠落した俺の感性に響くぜ」と浅井健一は歌ったが、まさに俺は感性が欠落しているのかも知れない。と言うのも、世間的に名曲とされているものについて、どこが良いのか分からないことが非常に多いからだ。まずゴスペラーズ。あんなにのんびりと退屈な曲、子守唄にもなりやしない。そもそも5人組なのに全員がヴォーカルだなんて効(中略)たに雇いなさい。それからCHAGE&ASKA。ロックやりたいのかフォ(中略)か方向性が見えないので、ストリートミュージシャンから出直(中略)ら上昇志向なYAH YA(中略)鹿としか言いようがない。あとDREAMS COME TRUEのヴォーカルの声がデブ声にし(中略)るメリットを全く活かしておらず、チャットモンチーとか川本真琴ちゃんとかを少しは見習ってほしい。それからひと昔前まで結婚披露宴の定番ソングだった長渕剛の乾(中略)らおめでたい感じにもっとパーッとやればいいじゃん。あとコブクロも四六時中感慨に浸っ(中略)〜3曲ぐらいあればたくさんだ。それからそれからMISIAとか宇多田ヒカルとか…まだまだあるけど今日はこのぐらいにしておこうか。
 コブクロと言えばめでたくレコード大賞を受賞したが、残念ながら今やレコード大賞に権威もクソもない。根本的にレコードじゃなくてCDに取って代わられている(ネットでデータだけ買う時代になり、CDも絶滅の危機に瀕している)し、レコードそのものはDJの玩具でしかなくなっている。と言うことは、スチャダラパーのDJシンコあたりに大賞を贈れば良い。さもなくば、毎年氷川きよしでいいんじゃねえの面倒くせえ。
 年明け直後にBSデジタルにチャンネルを換えたら、ベストヒットUSAの生放送スペシャルで小林克也が元気にしゃべっていた。キンクスの"ユー・リアリー・ガット・ミー"が流れていた。キンクスの"ユー・リアリー・ガット・ミー"の場合はギターリフが「ガッガッガッガッ、ガッガッガッガッ」だが、ヴァン・ヘイレンがカヴァーした"ユー・リアリー・ガット・ミー"の場合(動画)のギターリフは「ガガガッガッガッガッ、ガガガッガッガッガッ」となる。しかしデイヴィッド・リー・ロス(Vo)の胸毛といい腹毛といい腰の動きといい気持ち悪いったらありゃしない。でもカッコいい!!

 パンパカパーン!!と初詣に行って「これ以上ハゲが進行しませんように」とお参りして、おみくじをひいたら今年は「吉」だった。書かれていたことを口語体に直すと「男女のまぐわりは控えなさい」みたいな内容で、さすが神様は目の付けどころが違うなあと関心した。
 父が夜食用にそばを茹でていたので、泡盛を割って飲もうと思って「そば湯だけちょうだい」と言ったが捨てられた。吉だし、まあこんなもんか。
 餅とそばばかり食べていたら無性にたまごサンドが食べたくなってコンビニで買い食いした。たまごサンドが生み出したものは、十数発の強烈なたまごっ屁である。俺はこれらを"初屁の出"と位置づけた。今年も良い年になりそうだ。
 …ママ、あなたの腕の中で抱かれてたのは、どうしても思い出せず。おいで、ここまで。オーロラ、もう遅いや。織り成す光と影。まわるよ、赦しを乞うように