千三百円ポッキリ

tetsuo_hara2007-11-13

 つい先日「弦哲也のカラオケグランプリ」を観たばかりだと思っていのに、昨日もまた「弦哲也のカラオケグランプリ」が放映されていて、一週間ってあっと言う間なんだなあと思った。番組の構成やセットや進行などがいかにもローカル臭くピリッとしないあたりがこの番組の最大の魅力だが、出演者もそれに呼応するように素人丸出しでピリッとしない。先週の出演者はなんて、こうだ。司会者が「いつも、どこでお歌を練習されているんでしたっけ?」と聞いたら、臆面もなく「車庫です」と答える。何も車庫で練習することないじゃないかばか、と思ったが、考えてみれば昔のアマチュアバンドはよくガレージ(車庫)で練習していて、そこからガレージロックというジャンルが派生したんだった。MC5やイギー・ポップザ・ストゥージズ、日本で言えばギターウルフなんかがこれにあたる。
 ガレージに思いを馳せたわけではないが、幕張で東京モーターショー(画像)を見てきた。コンパニオンを厚めに配置しているブースは戦場である。竿竹の如く長い望遠レンズ付きのカメラを本気で操るカメラ小僧が、最前列でバシャバシャとシャッターを切っており、それはそれはフリーキックを得たサッカー選手の前に築かれた壁のようにウザい。奴らは車になんてこれっぽっちも興味はなく、最初からコンパニオンにピントが合っている。入場料の千三百円さえ払ってしまえばあとはシャッターを切り放題である。"カメラ小僧"と言っても大半はオッサンなので、ことさらたちが悪い。俺は欲張りだから車も見たいがコンパニオンさんのこともちょっとは見ておきたい。画像のコンパニオンさんは明らかに俺目線でポーズをキメていた。カレーライスも好きだが同時にハンバーグも好きなので、ハンバーグカレーを喰らう。それだけのことだ。コンパニオンさんを見たい。それだけのことだ。余談だが、鼻くそがたくさんたまったので、都会って余程空気が汚れているんだなあと思った。コンパニオンさんを見たいんだ、ただそれだけだ。
 …悲しさも嘘も欺瞞も、ただ照らし続ける太陽のそばへ