天高く、馬肥ゆる秋

tetsuo_hara2007-10-17

 "秋乾き"とは、文字通り乾燥した秋の気候のことを指し、"秋渇き"とは止まらない食欲のことを指す言葉である。夏は暑さで食欲も減衰するが、秋の涼しい時期は農作物の収穫の時期と重なって食欲が旺盛となる。俺も例に漏れず、歯を磨いた後なのに東ハトのポテコを食べたりしてしまうほど食欲が旺盛である。ポテコは世界一おいしいスナック菓子である。歯磨きした後につい手を出してしまうのは、断じて俺の不摂生などではない。おいしすぎるポテコが悪いのだ。
 "秋乾き"は風邪にも絶対に良くなくて、寝起きの喉のコンディションはひどいものだ。職場のプロゴルファー猿みたいな顔をした男が、寝る前に水分を多めに摂ると良いと教えてくれた。実践してみたら、本当に寝起きの喉がラクに感じた。プロゴルファー猿みたいな顔をした男は、風邪の対策や予防策はたくさん心得ているくせに自分はしばしば風邪で休む。知識があって実践しないのか、はたまた実践しても風邪をひくのか…。いずれにしても馬鹿なんじゃなかろうか。
 亀田バッシングもついに来るところまで来てしまった。いつも威勢の良い父・史郎氏も今回ばかりは謝るしかない。世界戦を戦っているといっても亀田大毅はまだ18歳。ほんの子供である。俺、18歳の頃なんて毎日ペッティングのことだけ考えていたもの。しかしああはなっても、亀田大毅の場合はリングに復帰できるから良い。復帰して今回の事件を呑み込んでしまうぐらいクリーンなボクシングをすれば、次第に過去は語られなくなる。だって恐喝容疑で逮捕された元世界チャンピオンの渡辺二郎なんて、もう年齢的にリングには上がれないんだから。
 サッカーのエジプト代表は、試合そっちのけでその後の秋葉原の電気街でのお買い物のほうに焦点が合っていたのだろう。代表初ゴールを決めた前田遼一選手(画像)は、ハリセンボンの痩せてるほうみたいに見えた。応援している加地選手のゴールは嬉しかった。
 秋の福島競馬もはじまり、週末がますます熱い。俺はダイワスカーレット華麗なる一族に喩えたが、秋華賞のときにダイワスカーレットのことを実況アナが「華麗なる一族!」と確かに呼んでいた。俺、放送作家になろうかな。菊花賞は無敗のロックドゥカンブが人気になりそうだが、アンカツ騎乗のフサイチホウオーも虎視眈々と上位を狙っている。
 「与える男」こと通称"二本松のズラタン・イブラヒモビッチ"はショップ店員に会員カードの作成を強要され、それをいとも簡単に許容した。ショップ店員と"二本松のイブラヒモビッチ"は、鵜匠と鵜みたいな関係で、会員カードはいわば鵜の喉にまく紐みたいなものだ。彼は今日も明日も元気に会社へ出勤し、鮎をたくさん飲み込んでくる。ショップ店員は給料日の頃を見計らって紐を手繰りよせ、「これなんかよくお似合いですよ〜」と言いながら、鮎を吐き出させてそれを漁獲とする。長良川まで行かなくとも鵜飼漁が見れるみたいだ。
 腹鉄男っていうのはもちろん芸名で、本名はアンソニー・フランク・アイオミとかなんとか言うみたいなんだけど、通称"福島のマハダビキア"に送ってもらったファクシミリの宛名が「腹鉄男様」となっており、仰天した。そして俺が持ってると悪い厄が憑きそうな気がしたので、皆に回覧して厄を払っておいた。
 寒くなると空が綺麗だ。空が綺麗だとRADWIMPSのこの曲を聴きたくなる。アニメの主題歌になっていたとは。本当に伝えたい想いっていうのは、うまく伝わらないようにできてるのかなあ。

 …夜行性のイラつき、いまいち効かない微炭酸。熱中症のガキとか、引きこもる元カレ。風、読め。誘惑らしい誘惑は地上にはない。イメージなら血中に溶かしてしまえばいい