今宵台風通過中

 ヴェネチア国際映画祭とかカンヌ国際映画祭などに邦画が出品されたニュースを見ると、たいてい「会場ではスタンディング・オベーションが起こるなど、評判は上々で…」などと言うが、普通ああいうところだと上映後はスタンディング・オベーションを贈るものなんじゃないのか。大人のマナーとして。
 日本選手団が思うような成績を残せないまま世界陸上が終了した。…っていつの話だよ。暑苦しい織田裕二に、寝苦しい夜をますます寝苦しくされることもなくなると思うと、喜ばしいような寂しいような。トラック競技のゴールのとき、混戦になると真横からカメラがゴールラインを映し出して繰り返しスロー再生されるが、その映像は競馬とそっくりだ。そして俺は、やっぱり競馬のほうが好きだなあと思った。陸上競技と競馬には、動物が走るということ以外にも共通点がある。それは、どちらにも織田裕二が一枚噛んでいるという点である。今年のJRAのCMは織田裕二矢田亜希子が出演している。織田裕二と一緒に競馬場に行ったら暑苦しくて仕方ないだろうなあ。
 社保庁や市町村職員による年金横領問題で「泥棒」「盗人」「牢屋に入れ」と厳しい言葉を並べ、"怒りん坊大臣"などと言われている舛添要一厚労相だが、そんなもの怒って当たり前である。ところで舛添氏と言えば昔、片山さつき(旧姓:朝長さつき)さんと夫婦だった。離婚の原因は、舛添氏が朝から激しく求めるから、というのが片山さつきさん側の言い分だ、と週刊誌は報じています。
 外様ボスは一日中飽きずにネットの台風情報を見ては「あり得ないだっぺ! あり得ないだっぺ!」と大騒ぎをして、頼みもしないのにこちらにも情報提供してくるのだ。一歩間違えば、下ネタを言わない下衆ヤバ夫のようなものである。俺はリチャードホールでは下衆ヤバ夫のコントが一番好きだったが、突然番組が終了した原因は下衆ヤバ夫の下ネタがあまりに酷かったせい、という説が有力である。下衆ヤバ夫とは、云わば"諸刃の剣"なのだ。「想い出がいっぱい」の熱唱は必見。ムーンウォークも飛び出し、山崎の芸達者ぶりが存分に窺える。

 通称"二本松のズラタン・イブラヒモビッチ"は夜な夜なガールハントの作戦を練っては、「こんなのどうだろうね」みたいな感じで俺に相談してくるのだ。先日などは「風林火山の本当の意味を教えてあげようか」と戦国史を引き合いに出し、「風わぁ、情報収集のことでぇ、林わぁ、その情報を分析することでぇ…」と得意満面で講釈がおっぱじまった。俺は「林」のあたりでほとんど聞くのがいやになってしまったが、情報の分析能力をもっとリハビリしてください、と言ってやりたかった。そして必ず、通称"八山田のディディエ・ドログバ"のことを気にかけて「今頃何してるのかなあ」などと月を見上げながら懐かしむのだ。"八山田のディディエ・ドログバ"のことなら心配いらない。今日も顔のしわにアイロンをかけて元気に仕事に出かけたはずだから。
 …オレは足りない。何か足りない。生まれつき毛並みはベルベット。お前が欲しい。今すぐ欲しい。獣の匂い嗅がせてエヴリナイト