並をひとつ、汗だくで

tetsuo_hara2007-08-21

 「今日も各地で猛暑日となり、どこそこでは観測史上最高となる何度を記録しました」のセリフを耳にタコが出来るほど聞かせられるぐらいだから、今年の夏はさぞ暑かったのだろう。吉野家で「並をひとつ、汗だくで」と間違ったオーダーをしてしまうほどの暑さだ。文字に起こしても"汗だく"と"汁だく"は棒が一本あるかないかの違いしかない。
 夏が暑かったおかげで、今年は4度大洗へ行くことができた。ペルーで大地震が起き、津波が懸念されるため遊泳禁止になった日(午後には遊泳禁止が解除された)でも遊泳しに行くぐらいだから俺は余程海が好きなんだろう。海へ向かって灼熱の砂浜の上を歩くときの高揚感と、海水に辿り着いたときの爽快感は何ものにも変えられない。海水から上がったときの潮風の心地良さは俺のからっぽの頭の中を通り抜け、地球を一周してまた俺のからっぽの頭の中を通り抜ける。頭を空っぽにするのってすごく気持ちが良い。西原理恵子氏によると、男の子は夏が過ぎると少し大人になるとのこと。俺、この夏に海へ行かなければ晩年の太宰治みたいにうじうじ細かいことで悩んでばかりの小さな男になっていたかも知れない。
 4度の遊泳のうち、カナダ人と思しき3人組と2度遭遇した。うち一人はCTスキャンしても内臓が見つからないのではと思うほどスリムなモデル体型の女性で、俺とアイコンタクトできるほど顔なじみになった。来年もまた会えるかな。
 放送枠からはみ出たものの、萩本欽一さんが24時間マラソンを完走した。計ったかのように(実際にタイムキーパーが計測している)番組エンディングのサライの曲に合わせて武道館に入ってくる演出(演出というよりも"やらせ"と言ったほうがよい)には嘔吐しそうになるが、萩本さんは並のタレントではなかった。「スタッフから『萩本さん、放送に入りそうだからペース上げましょう』と言われたかと思えば『少しペース落としましょうか』と調整され、さらにまた『ペース上げましょう』などと指示されるが、そう簡単にペースは上がるもんじゃない」と生放送で企画批判ともとれるようなことを言ってくれた。おかげで胸の痞えが取れたよ。
 ケータイをデコ電(画像)にしてみた。ちょっとやりすぎだろうか。
 …ホワイ? ネガマン、愛を"LOVE"と訳すのは嫌いかい? そう、悩んだ。好きで悩んだ。悩んでないと、生きられない