琉球の風

tetsuo_hara2007-07-12

 普通は週末への期待感で木曜の夜あたりからワクワクが止まらないが、今日はそうはいかない。社員がぼちぼち夏休みをとりはじめる関係上、明日の出勤人数は普段の半分。でっかい岩を背中に背負っている気分だ。昨日もおとついも出張だったため、仕事がたまってお目当ての書類を掘り起こすだけで1時間ぐらい軽く過ぎてしまう。胃腸炎で休みまくったツケがここにきて回ってきた。
 機能が一時停止していた俺の胃腸は、徹底した摂生のかいあって調子も上向いてきた。そんな折、父が沖縄旅行のお土産に「豆腐よう」(画像)を買ってきた。島豆腐を麹や泡盛で発酵させた珍味である。チーズを酒に漬け込んだような独特の風味は好き嫌いが大きく分かれるところだが、俺の嗜好には合うようだ。胃腸が万全なら完食したところだが、ひと舐めしたところで食欲をセーブした。泡盛も買ってきてくれたが、もともと無色透明なのに氷を入れてかき混ぜると淡いブルーに色づく。涼しげな化学反応も楽しめるうえ、味わいもとても良い。深みと爽やかさが同居しており、沖縄の風土を一発で思い浮かべることができる。弟はロックで飲んだりお湯で割って梅干を入れてみたりシークァーサーで割ったりトマトジュースで割ったりとやりたい放題していた。
 俺はというと、病み上がりなのに珍味食べたり泡盛飲んだりしてるから内科の先生にこっぴどく叱られるかも知れない。
 …3年前から平凡な人生がいいと思った。人間の道は色んなルールやモラルがあるから。感電防止で巻かれたビニールをむいてしまった。少年の頃に戻って、炭酸水が飲みたいんだ