坑うつ剤≒覚せい剤

 ドコモのiチャネルを見ていたら「パキシル(坑うつ剤)が自殺を助長する」という記事があり、ハッとした。数日前に小野寺光一という人のメルマガを偶然読んだのだが、そこにも坑うつ剤の危険性が書かれていたのだ。そのメルマガによると、坑うつ剤はうつを回復する一方で不安や動揺を煽る諸刃の剣みたいなもので、その副作用は自殺に留まらず、人を暴力犯罪に駆り立てる危険を伴うそうだ。驚くべきことに、母親を殺した会津若松の高校生や、コロンバイン銃乱射事件の犯人など猟奇殺人者のほとんどは精神病院への通院歴があり、この手の坑うつ剤を処方されているらしい。坑うつ剤って恐ろしいと思うと同時に、小野寺光一さんってスゲーとか思った。
 来年の牝馬クラシック路線を席捲しそうな馬が先日デビューした。名牝エアグルーヴを母に持つ”ポルトフィーノ”がそれなのだが、武豊が騎乗した新馬戦で、2着の馬に5馬身差をつけての圧勝である。少々気が早いが、桜花賞はこの馬を買おうと思っている。
 牝馬と言えば思い出されるのがアンカツライデンリーダーのコンビである。笠松競馬で10戦10勝という成績を引っさげ、中央競馬に参戦した初戦の4歳牝馬特別。道中、位置取りを悪くしてライデンのレースは早くも終わったかに思えたが、直線に入るととんでもない末脚を爆発させて全馬まとめて差しきってしまう。名調子で知られる杉本清アナウンサーが思わず「ライデン…!」と絶句しまうほどの衝撃だった。

 熱も下がり、腹痛も落ち着いたので出勤してみた。俺の席は残っていた。晩御飯には豚肉を食べれるまでになり、我ながら順調な回復ぶりである。今まで生命の危機に瀕したことは一度や二度ではなく、何億回死んでもおかしくはなかったが、俺が今こうしていられるのは他の奴より俺が上等な人間だからとか、そんな理由ではない。恐ろしくラッキーだったからだ。ただ、少し考え方を変えれば、これまでどんなに痛めつけられても持ちこたえてきたというのは、俺の体が鋼鉄の骨格で支えられていたということにもなる。
 …僕の逝く道の上で立って待っててよね。「ほら、こっちだよ」って。「こら、そっちじゃないよ」って