みなしごのミツバチは今日も行く、今日も行く

 一昨日の晩、原因不明の腹痛と突然の発熱により生命の危機に晒され、翌日病院へ行ったら80歳の内科医から「はい、便秘ね。」と診断を受けた。芋羊羹と燻製卵を一気喰いして普段に比べると便通が悪かったのは確かだが「カラスが鳴かない日はあっても、鉄男がウンコをしない日は無い」と言われるほど俺は便通の良さに自信を持っているのだ。
 案の定病状は回復せず、今日も通院することになる。点滴を受け、整腸剤や解熱剤などを出してもらった。併せて咳を鎮める薬も処方されたが、問診の際、俺は「咳が出る」なんてひと言も言わなかったし、むしろ「咳は出る?」の問いに「出ませむ!」とハッキリ答えたはずだ。開業医に定年はない。なにしろ、その内科医は80歳である。
 薬効が出てずいぶん体調も回復し、こうしてパソコンもいじくれるまでになったが、万全にはほど遠い。今、ウィルスを媒介した小さな蠅が俺にクソでもしようものなら、俺はジャムのように溶けてなくなってしまうだろう。
 この頃ますますテレビを見る頻度が減った。必ず見るのはめざましテレビのワンコーナー"MOTTOいまドキ"ぐらいである。報道番組ですらヤラセが常態化しており、スポンサーが絡んでいる業界のこととなれば、黒い部分があっても平気で見て見ぬふりである。日本のマスメディアは真実を報道できないブラックな存在で、自由にもの申すネット系メディアこそが21世紀のホワイトジャーナリズムである。
 チャットモンチーが出演するというので久々にMステをチェックした。本当のことを言うとチャットモのことをまともに見たことがなかったのだが、まじまじと見てみたらヴォーカル&ギターが俺好みの可愛らしい人だった。そしてあの萌え声。そこで披露した"とび魚のバタフライ"はキャッチーなだけで中身の無さそうな曲で、"恋の煙"を歌ったのと同一バンドとは思えない気がした。でもあのルックスとあの萌え声(というか、女性がギターを持っているだけ好きになってしまうという説もある)だから全てOKだと思った。

 びっくりしたのは倖田來未だ。なにしろ、あんなに足の短い女性を見たのは生まれて初めてである。短い足で踊ったり飛んだり跳ねたりする姿を見ると、北島三郎氏のものまねをするコロッケを彷彿とさせる。

 …生まれてみればここが全ての真ん中で、端に追いやってくれていいのに。左と右の間、地上と空の間、夢と現実の間。だから迷うんだ、行ったり来たりと