水曜どうでしょう

 水曜日は残業をしちゃいけないルールになっているが、ルールを破ってまで仕事をしてきた。鼻血はまだ出続けている。今月に入ってからの残業時間は30時間に迫る勢いで、当然ファミコンウォーズは進まず、こうしてパソコンのキーを叩いてること自体が奇跡的である。帰ろうと駐車場に向かおうとすると、守衛さんが懐中電灯で足下を照らして車まで同行してくれた。社長以上の扱いである。俺は鼻血が止まらないが、父が昨夜から腸感冒にかかったこととそれとの因果関係はない。
 選挙戦を戦っている最中に市長が凶弾に倒れたが、容疑者の男の動機が報道されているとおりだとすれば大人気ないとしか言いようがない。俺に置き換えれば、田中勝春に銃弾を浴びせるようなもんだ。
 GRAPEVINEの新作が良さげである。収録曲のほとんどが80点台。昨今90点台の曲が一つあってあとは50点台というアルバムが多い中、GRAPEVINEのようなアルバムは飽きなくて良い。ジューダスプリーストのスクリーミング・フォー・ヴェンジェンスからの三作品は、曲のほとんどが90点台という大傑作だが、これは奇跡にほかならない。デイヴ・ロンバードがドラムを叩くスレイヤーの曲は100点越えを果たしていると言っても過言ではないが、あそこまで行くと奇跡を通り越して変態の領域である。そして俺は変態が好きだ。
 …僕たちで見えぬこの距離を、開いたって消えぬこの意志を、抱いてまたいでくぐり抜って行こう。笑ったってどこか悲しくて、怒ったってどこか切なくて、きっといつもどっかに君がいる