親知らずの心、俺知らず

 暖冬は良い。何の罪でもかぶってくれて聖人君子のようだ。一向にブログ更新のペースが上がらないのも暖冬のせいにするほかない。
 それが本当に象の話だったかどうか自信が無いが、野生の象の死因は、その多くが老化によって歯が抜け落ち、食べ物を摂れなくなるからだと聞いたことがある。俺は臆病なので歯に穴が開いたまま11ヶ月も放置してしまった。象の話じゃないが、恐がってばかりもいられないとようやく治療に踏み切った。郡山市の某医院で治療したが、そこの歯科助手の祖母が棚倉の人ということで「棚倉ってケータイ通じませんよね」とか散々なことを言われた。通じないのは余程の山間部だが、有象無象の言うことなんて気にするな。穴はまだ治療途上だが、この穴は異世界と繋がっているはずだから塞ぐのは少し勿体無い気もする。穴のほかに別の箇所に虫歯も発覚し、おまけに親知らずが生えてきて別の歯を侵食しかけているという話だった。30歳過ぎても歯が生えてくるなんて俺の成長力ってものすげー、とか思った。
 仕事をしていたら宮崎県の書類が出てきて東国原英夫知事の名前がそこにあった。もちろん大真面目な書類だが、突如として持ち前の無邪気さに火が着いてしまい、かっこ"そんまんま東"とか、かっこ"たけし軍団"とか書き足そうとしてしまった。非常に危なかった。
 棚倉村から他の町村へ引っ越した友達から電話があり、余暇はプレステのスーパーロボット対戦をして過ごしていると言っていた。たしか4、5年前もスーパーロボット対戦ばっかりやっていた人なので、少なくとも4、5年はスーパーロボット対戦をやり続けている計算になる。遊興費に金がかからなくて良いなあと思った。
 最近中川翔子しょこたん)がしばしばメディアに出ている。男のヲタクはキモいが、女のヲタクって悪くないかも、と思った。
 …人から見ると俺の身体は元気そうだろう? 君は思う。君自身も大丈夫とフッとしたもののはずみ。大いなる人ごとだった世界がそこにある