破滅へのカウントダウン

 なんの脈絡もなく「チョット!! チョット、チョット!!」とギャグるので、よほどザ・たっちのことが好きなのかと思って「今度、公演で郡山に来るんですぜ」と中ボスに教えたら「あんなの誰が見に来るんだろうな。『あれから30年!!』の人のほうが客が呼べるのに」と言っていた。中ボスから見れば、ザ・たっちよりも綾小路きみまろのほうが上に位置するみたいだ。その二つを同じ尺度で測るのは難しく、K-1のリングに曙が上がるぐらい無理がある。
 プライムタイムで冠番組を持つことができたオリエンタルラジオ。最近のバラエティは、フォーマットが決まってしまっていてあとはそこに旬の芸人をハメ込むだけ、という感じ。元メガデスマーティ・フリードマンが同番組に出ていて面喰った。俺をヘヴィメタル畑に引き込むきっかけになった「カウントダウン・トゥ・エクスティンクション」(邦題「破滅へのカウントダウン」)というメガデスのアルバムで素晴らしきギターを弾いていたのが当のマーティだった。メンバーチェンジが頻繁なことでも知られるメガデスだが、マーティが在籍していた時期のメガデスがいちばん好きだ。
 第62代横綱大乃国こと柴田山親方が、またスィーツのことでニュースになっていた。大乃国の現役時代、53連勝中の千代の富士に寄り倒しで土をつけて歴史に名を残したが、優勝は2回だけだった。土俵を降りてからはスィーツのほうで大活躍している。同じ元横綱でも、曙は土俵を降りてからはあの通りである。人生は山あり谷ありなんだなあ。
 …おやじは言うだろう。「おまえまだまだ青いぜ」。ガキは言うだろう。「あんた似たようなもんやで」、これまた追いつ追われつ、おやじは威厳を示した。それだけ