蒼き狼、夜更けに彷徨う

tetsuo_hara2007-01-09

 ブログの更新が滞るのは、8割方"奥の松"のせいである。日本酒の味を覚えることを今年の目標のひとつに掲げているので早速練習(誰かと飲むわけではなく、独りで部屋に引きこもってちびちびやるので、その光景は「練習」と称して相応しい)しているのだ。甘さの中に辛さがあるというか、辛さの中に甘さがあるというか、とにかくそのハーモニクスに病みつきになってしまった。食道が焼けるように熱くなる感覚もたまらない。飲んだら最後、あとは蒼い顔をして寝るだけである。
 正月、父と母は東京ドームで野球のマスターズリーグを観戦してきた。今の日本球界がヒーロー不在などと言われていることを考えると、マスターズリーグで往年の名選手のプレーを見たほうが楽しめるのかもしれない。未だに140キロ台のボールを投げる村田兆治には驚いていた。豪快なフォームも観客を魅了する。
 "正義"、"友情"、"勝利"という三本柱で隆盛を極めた少年ジャンプに於いて、「幕張」という漫画の存在は異彩を放っていた。ギャグ漫画だったが、下ネタと毒舌に満ちたブラックギャグはその三本柱の真逆を進んでいたと言っても過言ではない。特に他の漫画家や編集者のプライベートの暴露ネタは強烈で、不倫を暴露された編集者(この編集者は後に不倫相手の漫画家と結婚に至っている)もいたほどだった。結局「幕張」は作者である木多康昭の暴走がもとで打ち切りになってしまった(連載終了について木多は「うんこを流すことができなかったから」と後日記している)が、その木多康昭が現在連載中の「喧嘩商売」もヤバい。「幕張」の頃の勢いには劣る(パワーダウンの原因は、編集部のチェックが厳しくなったからという説もある)ものの、編集部から問題視されながらも相変わらず毒を吐き続けている。俺はそんな木多康昭にパンクスピリットを感じ、好きになった。
 年が明けてからの出勤も今日で3日目。相変わらず赤ペンで白い紙を真紅に染め上げているが、今日はロシアンルーレットがちょうど俺に当たってしまい、てんてこまいな一日だった。うんこを流すことができなくなりそうだ。
 画像は、おなじみ長州小力ストラップ。お腹はぷにぷにです。
 …若緑敷く中で、太陽は沈むだけ。あの娘が踊る跡にも花は咲かない。一日が過ぎゆく。夕陰に愚痴る。歩き足りないから、夜更けに彷徨う