雲泥の差

 まるで富永一朗さんの漫画のように、道路わきに無造作に積まれた土管の中に身を隠し、速度超過の取締りを行うというのが村の警察の定番のスタイルだった。この頃寒さが厳しいせいか、その定番のスタイルを崩し、いたるところで取締りをしている。おかげでこちらは油断の許されない運転が続くが、まあ、誰でも冷たい土管の中になんて入りたくないし、仕方がない。
 連日のようにクラブワールドカップの試合が放送されているが、驚いたのはバルセロナのスペクタクルなサッカーと、それとは対照的に質の低いオセアニア地区のサッカーである。両クラブを同じ土俵に乗せて世界一のクラブを決めるというやり方はどうかと思う。FIFAの目は節穴なんじゃねえの。
 ロナウジーニョのトリッキーなプレイは華々しくて魅力的だが、それを後ろでストイックに支えるデコの存在がバルサの生命線である。決勝戦が楽しみだ。
 OASISリアム・ギャラガーは「ハゲて歌うのは格好悪いからハゲたら引退する」と語ったそうだが、ハゲてもプレイをやめなかったジダンは色んな意味で伝説となった。さだまさしはあのジャンルならむしろ"アリ"なのか。
 年末のこの時期、俺の職場はバブル以前なら書類が天井に達するほど積み重なり、連日残業だったという。今年は箱ひとつ分の書類が申し訳程度にあるだけ。好転しているとは言え、まだまだ好景気とは程遠い。俺の給料やボーナスが下がり続けるのも当然といえば当然である。
 腑に落ちないのは、紅白歌合戦にて美川憲一和田アキ子のチームではなく、サブちゃんチームで出続けているという点。納得いかないわ、あれだけは。
 …罠にはまり、振り返ればおかしいから、とぼけてるのさ、やってられないから。巻き返しをはかるから、よく見とけって気分さ。いろんな奴がいるのも、ええじゃないかって気分さ