漂えど沈まず

　朝日杯で大敗を喫した中ボスは、オースミダイドウの調教助手の名前が大ボスの名前とおなじだったのが敗因だ、などとお門違いも甚だしいような責任転嫁をおっぱじめた。懲りずに来週もやる気らしい。
　ベスト盤の選曲がファンに不評を買っているOASISだが、ファンならどうせアルバム全部持ってるんだからベスト盤を持つ必要が無い（未発表曲等が収録されるなら話は別だが、未発表曲を収録したところで果たしてベストの選曲と言えるかどうかは疑問である）わけで、だから文句を言うなと言いたい。最近OASISを聞きはじめたところだが、Wonderwallは秀曲だと思った。純粋にメロディラインが美しいと思える曲と、久々に出会えた。ノエル・ギャラガーにしてやられた。
　チャットモンチーを聞いてみたら、GO!GO!7188を初めて耳にしたときと似た衝撃を受けた。もっとも、チャットモンチーの音楽にはGO!GO!7188からの影響が色濃く感じられ、GO!GO!7188なくしてチャットモンチーは存在しないとも言える。ちなみに、彼女達は"シャングリラ"という曲の中で「当たりクジだけのくじ引きがしたい」と歌っている。お世辞にもルックスが良いとは言えない彼女達のことだから、きっと今まではずれクジばっかり引いてきたんだろうと思った。余談だが、ジャンバラヤ好きで知られる通称"八山田のディディエ・ドログバ"が42年間引き続けたクジのほとんどははずれである。
　今年もひと月足らずとなったが、師走の棚倉村はますます雰囲気が妖しい。城跡のほとりの池を拭って吹いてくる風は時に生ぬるく、どぶ臭く、池の蓮も伸びきったままで腐り、無残の醜骸を留め、帰宅の途に着こうとぞろぞろ通る人も間抜け顔して疲労困憊の色が深くて、世界の終わりを思わせる。俺がこの村ですることといえば、家も引きこもってBOSEのオーディオを鳴らすか、スターバックスでコーヒーを飲むかぐらいしかない。どうも臓物の調子が良くなかったようで、そんなときにスタバのコーヒーを飲んだらますます胃腸の状態が悪化した感じだ。ノロウィルスじゃないだろうね。
　福島県が生んだ偉人・野口英世は日本の医学会から冷遇されていたこともあり、アメリカ、エクアドル、ガーナと海外へ活躍の場を求めた。インドに渡ったという記録はないが、ターバン姿（画像）もなかなか似合うのは、アラブ人のように口ひげを蓄えているせいか。人呼んで、ターバン野口。
　…街外れのもやのかかる道すがら、落し物を拾わずに眺めてた。抜け殻を脱ぎ捨てたり着たりして、悪い癖、出足払いに尻込みさ