原爆とミルクシェイク

 俺の部屋はFOMAの電波がギリギリで、時に圏外になったりしていたが、ここ数日は気色悪いほど電波状態が良い。受信感度を示すアンテナのマークは常にバリ3である。ゴキブリを駆除するのはバルサンである。アンテナを整備したという話は聞かないし、ドコモ東北のホームページを見てもアンテナ関係を整備した形跡はない。電波状態が向上するのは良いことだが、裏づけが得られぬままいきなりバリ3になられても戸惑ってしまう。「恋人が急に優しくなったら浮気の可能性を疑え」とどこかの心理学者が言っていた通り、引っ掛かりを感じ、なぜか手放しでは喜べない。そもそも俺は、サービス面でも電話機のほうでもFOMAにはずっと不信感を抱いているんだ。ナンバーポータビリティ制度の導入を契機に他社への乗り換えも視野に入れつつ、ドコモショップへ行って店員に尋問してみようか。
 笑っていいとものスペシャルを見て、10月スタートのドラマへの期待は膨らむ。番組内では泉谷しげるがいちばんおもしろかった。昨今は役者としての活躍が目立つが、氷室京介の1stアルバムに詞を提供するなど、基本的にはミュージシャンである。あんな無茶苦茶なキャラなのに、実は酒が一滴も飲めない。食わず嫌い王にゲスト出演した際は実食せずに「参った」とサジを投げる正直な一面もあるぐらいだし、きっと悪いことが出来ない人なんだろうと思った。
 昨日の朝日新聞浅井健一が取り上げられていた。今後について「誰も聞いたことがないような、格好良い音楽を作っていくだけ」と語っている。あまりにクールで、ゾクっとした。
 久々に足湯に浸かった。夏と違って、今の季節は長く浸かっていられる。
 …疲れて飛べない日は大きな木に止まり、愛の言葉と風の唄、貴方にうたいましょう