週休4日

 天皇陛下にひと言ものを申そうと那須御用邸へ向かったが、道中気が変わって動物王国へ行ってしまった。ブルドッグとパグにしか興味がなかったが、"おすわり"と"おて"をマスターしたトイ・プードルもなかなか賢くて可愛いと思った。ひまわりの種を上手に剥くのがリスの最大の見せ場だが、あえてきれいに剥いてから与えたら戸惑っている様子だった。フクロウは首の動きがEXILEのダンスみたいで気色悪い。くちばしの鋭い鳥は苦手である。
 海水浴シーズンが終わった茨城の海へ行ったら、十数人のウィンドサーファーと、犬連れや家族連れが数グループいただけで、"兵どもが夢の跡"と言った雰囲気で少し寂しかった。あれだけゴロゴロ転がっていたハマグリも全く姿が見えない。かといって寂しい海が嫌いではなく、それはそれで趣きがあって良いものだ。市場の敷地内にある寿司屋は、ネタの色にやや新鮮味がなかったが、味は抜群だった。魚介類は海の近くで食べるのがいちばんだ。
 市町村持ち回りで行なわれる県のよさこい祭が今年は棚倉村で行なわれたため、村は賑やかだった。集まった演者は約4千人。普段からこの村には変わり者が多い。デブのくせにパンクが好きな奴もいれば、声を出しながらジャンプを読む奴もいる。パンツ一丁の子供は踏み切りの遮断機にぶら下がって「あがってく! あがってく!」とわめいている。ジュースの自販機に説教をするオヤジもいれば、道路をぞうきんがけする婆さんまでいる。県下から集まった人達は、この村のことをどう思っただろうか。
 大相撲も中盤戦に差し掛かったが、一敗しているとはいえ朝青龍の安定感は際立っている。愛子さまもさぞご満悦だろう。一説によると、闘病生活を送っていた故・昭和天皇の最期の言葉が「千代(の富士)は勝ったか…」だったとか。愛子さまの相撲好きは、ふた世代を隔てた昭和天皇からの隔世遺伝なのかも知れない。
 休みを余らせまいとの思いから金曜も休んだので、明日は4日ぶりの仕事である。俺の机、まだあるのか?
 …踊りましょう。子供のように時を忘れ、夢も預けて。世界が廻りだせば辿り着ける虹の心へ