点滴キメました

 気管支の状態は日に日に悪くなり、限界も近いなあと思って外来受診したら即点滴となった。薬液がポタポタと落ちる様子を観察していると、悪いことばかりが頭をよぎる。マイコプラズマかはたまた別の細菌か、まさか結核じゃないよな。――巡り巡るイヤな思いを払拭しようと、ポタポタ落ちる薬液のリズムを使って頭の中で音楽を鳴らそうとしたが、テンポが遅いのでなかなかちょうど良い曲が浮かばない。やっと浮かんできたのはレッド・ツェッペリンの「天国への階段」。なんだか縁起が悪い。
 診察室をカーテンで仕切ったベッドで点滴を打ったので、他の患者の診察の様子は丸聴こえである。「のどちんこの裏に紙がはさまってるみたいな感覚なんです」と患者。「んー。紙ははさまってませんね」と医者。シュールなコントを見ている気分だった。
 通称"二本松のズラタン・イブラヒモビッチ"は自分のヒゲのことを「ビター風味のヒゲ」とか偉そうに言っているが、ビター風味といえば聴こえは良いが、ようは苦々しい感じがするだけである。
 トロロロックフェスティバルの模様が夜中のローカル番組で放送されていた。マキシマム・ザ・ホルモンがとにかく凄かった。ギタリストは見るからにダイムバック・ダレルの影響を受けていると感じた。ポリシックスもまずまずのパフォーマンスだった。GO!GO!7188は曲は良いが見るたびにテンションが下がっていっているという印象を受けた。とにかくマキシマム・ザ・ホルモンを見た後は、他のバンドは全員居眠りしながら演っているように見える。しかし、番組の途中でいきなり「ちょっとここでクールダウンしてもらいましょう」と稲川淳二の怪談を流すのは何事だろう。気管支炎が治ったらディレクターのことぶん殴りに行ってやる。
 ピーコとパー子を組ませれば、ペーが無職でプーになる。
 義丹とジダンとごはんとみかん、マルシア好きなのみかんだけ。
 楽屋にえなりを呼び出して、殴りかかると思いきや、パンツを脱がして褒めちぎる。
 …世界の果てまでも私を連れていって。8月の空より蒼く、深く、夕闇の吐息より甘く燃えている