夜の顔

 どうも気管支をやっちまったみたいで呼吸がスムーズじゃない。夏の終わりには健康面に留意しなくてはならないと思った。
 休み明けの月曜、やっぱり仕事の日は疲れるなあとか思って帰宅してだらだら過ごして23時を迎えると、TBS系列では老人キャスターが口をモゴモゴさせている。活気のないスタジオ、漂う疲労感、視聴者にまで伝わってしまうよどんだ空気。週の始まりで、ただえさえ鬱な月曜日にこの筑紫キャスターのやる気のなさは、観る者の精神衛生面に悪影響を及ぼす。ブラウン管越しに、バイタリティを吸い取られる気分だ。そしてエンディングでは「はい、今日はこんなところで」と心のこもっていないお決まりのひと言で番組を締めくくるので、こっちはたまったもんじゃない。
 筑紫哲也が生きてるうちに対談したい。「まだまだ青いなあ」って白髪のあなたに言われたって、あなたが灰にしか見えないって笑ってやるよ。
 …諦めた雲ははやい。イヤね。耳鳴りがいつもの色を予感させる、つむじ風