未知との遭遇

 ある町ではUFOの目撃情報が多く、それに目をつけた町の産業振興課が"UFOの里"と銘打ち、それをネタに町興ししている。その町のUFOふれあい館というところへ行ったら、UFO関連の雑貨(フィギュア等)を寄せ集めてショーケースに並べてみたり、映画「ディープ・インパクト」のPOPをどこかの映画館からもらってきて展示したり、昔NHKで放送されたUFO関連のドキュメント番組のビデオテープを垂れ流し(何度も繰り返し流しているのでテープがのびている)たりしていて、あまりにもB級臭くて笑えた。産業振興課が業者に委託して作った3D映像はそれなりにおもしろかったが、いかんせんスクリーンが小さいことが嘆かれる。2階へ上がったらなんと風呂があり、テーマがバラバラで頭が混乱しそうになった。みうらじゅんあたりが大喜びしそうなB級臭い施設だった。ちなみにさまぁ〜ずがそこへ訪れた際、UFO(ゆうほう)をお題にあいうえお作文をつくった。(ゆ)夢みたい(う)うそみたい(ほ)ほんとうですか(う)うそですか。
 UFOの里は磁場が強いらしいので、俺のブライトリングが狂わないか少し心配した。宇宙人は身近なところに巣食っている。ワキガノシタ星人と言って、人間の脇の下に潜り込んでその人間を乗っ取ってしまうんだ。乗っ取られた人間は、脇の下から強烈な臭いを発する。これからの季節、ワキガノシタ星人達は活発に活動する。パチンコ屋で自分の隣にワキガノシタ星人(に体を乗っ取られた人間)が座ったらもう最悪だ。さらに両サイドでサンドイッチされた日には、とてもじゃないけど目押しなんてできないから。
 …愛を覚え始めた鳥が、雲を目指す。虹を探し出すまで涙をこらえて。光が足りないよ